映画『ちょっと今から仕事やめてくる』初日舞台挨拶が27日、都内・TOHOシネマズ六本木にて行われ、主演の福士蒼汰をはじめ、工藤阿須加、小池栄子、吉田鋼太郎、監督の成島出が登壇した。
累計発行部数50万部を突破した北川恵海の同名小説を『八日目の蝉』『ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判』の監督・成島出が映画化した本作は、ブラック企業に務める青年・青山隆と、疲労のあまり倒れそうになる彼を救った謎の青年・ヤマモトの出会いから物語が展開される。大阪弁でいつも笑顔を絶やさないヤマモトを福士蒼汰が、就職した会社のノルマとパワハラによって心身ともに疲弊した青山を工藤阿須加がそれぞれ演じる。
大歓声で迎えられたキャスト陣。本作のロケでバヌアツ共和國を訪れたという福士は「そこで大阪弁、フランス語と英語が混ざったようなビスラマ語を喋りましたね。大変でしたけど、言語は結構好きなので楽しく勉強しました。海とか景色がすごく綺麗で、現地の人の笑顔とかも綺麗で、向こうから手を振って迎えてくれるんです。心が豊かだなと感じましたね」と笑顔をのぞかせた。
イベントでは、本作のストーリーにちなみ、「もし俳優・監督の仕事をやめるなら何をしたい?」とのお題が。成島監督が「釣りが好きなので海に出て漁師になりたいです」と答えると、小池は「たくましくてかっこいいですね!監督のイメージとはまた違った一面なので意外です」とコメント。吉田は「飛行機に乗るのが嫌い」と話していたものの、「パイロットになりたいですね!国際線の」と告白。理由を問われると「克服したいなという気持ちもあり、人に任せるのが怖いんです!基本的に人を信じてないので、車も人の運転でスピード出されるのも嫌ですね」と明かしていた。
一方、小池は「人と話すのが好きなので、スナックのママをやってみたいですね!いろんな人の人生相談とかにのりたい」とにっこり。吉田が「毎日行きます!」と言うと、福士も「毎日行きたいですね!ゆっくり人生相談とかしたいです」と和気あいあいとしていた。工藤は「農家をやりたい!野菜作りたいです!」と答えていた。
福士は「仕事しないです!」と暴露。「海外回るのが好きで、学生の頃から世界一周したいなと思っていて」と明かすと、吉田は「もうそんな貯金あるんだ?自家用ジェット買えるだろ(笑)」とツッコミ、笑いを誘っていた。
イベントの最後に、福士と工藤にサプライズで成島監督から感謝の気持を込めたメッセージが。成島監督が「(吉田扮する)山上部長並みに2人を追い詰めました。5ヶ月間、1日も休まずに頑張ってくれました。これから日本映画界を背負って立つ俳優が誕生したと思います。これまで2人をちゃんと褒めたことはなかったけど、今日やっと伝えることができます。お礼を言うのは僕の方です。ありがとう」と感謝すると、2人は涙ぐみながら成島監督とハグ。
福士は「『ありがとう』と言うのは僕の方です。5ヶ月間厳しく指導していただき、大変でしたがやりがいもあったし楽しかったし、本当に...成島監督に役者として育てていただきました。これからも役者人生を歩んでいきますが、今の役者としての心を10年、20年経っても忘れない。成島監督に出会えたこと、僕の大きな財産になりました。ありがとうございました」と涙ながらに感謝を伝えていた。工藤も「お父さんのように僕と福士くんのそばにいてくれて、愛を持って教えてくれた。いつか必ず恩返しがしたいです。本当にありがとうございました」と成島監督に言葉を贈った。
映画『ちょっと今から仕事やめてくる』は全国東宝系にて公開中
©2017『ちょっと今から仕事やめてくる』製作委員会