『花戦さ』野村萬斎、主演作は「見どころ“まんさい”」佐々木蔵之介らとの共演に「ロイヤルストレートフラッシュでした」

映画『花戦さ』初日舞台挨拶が3日、都内・丸の内TOEIにて行われ、野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市、山内圭哉、和田正人、森川葵、吉田栄作、監督の篠原哲雄が登壇した。

花戦さ

作家・鬼塚忠の同名小説を映画化した本作は、16世紀後半の戦国時代を舞台に、時の天下人・豊臣秀吉の圧政に苦しめられていく町衆を救うべく、京都の花僧・池坊専好が単身立ち向かう姿を描く痛快エンターテインメント。花を生けることで、戦乱に生きる人々の心を救う花僧・池坊専好役に野村萬斎、天下人・豊臣秀吉役に市川猿之助、織田信長役に中井貴一、前田利家役に佐々木蔵之介、茶人・千利休役に佐藤浩市が名を連ねるほか、高橋克実、山内圭哉、和田正人、森川葵、吉田栄作、竹下景子が共演する。

2013年12月7日に公開し、市川海老蔵が千利休を演じ話題となった『利休にたずねよ』(興行収入9億円)と比較し、舞台挨拶終了時点で約160%の観客動員を収めており、興行収入20億円に向けて大ヒットスタートを切った本作。萬斎が「見どころ“まんさい”だと思います」と挨拶。中井が「これからも時代劇をつくってまいります。観る側の人もいないと成り立ちません。今後とも時代劇を観ていただけたら幸せに思います」と訴えた。和田も「見どころしかない作品だと思いました。」、森川も「2回見たんですが、たくさん笑い、泣きました。私は21歳なんですけど、若い方、高校生の方でも楽しめる作品なのでぜひ観ていただきたいと思います」とアピールした。

花戦さ

萬斎、猿之助、中井、佐々木、佐藤が勢ぞろいした冒頭の岐阜城のシーンについては、萬斎が「ロイヤルストレートフラッシュでした。緊迫感がありながらも和気あいあいと、ネイティブの方もエセの方もいますが、みんなが京都弁で話していて僕も無理やり参戦しようか迷いました」と振り返る。猿之助は「花が素晴らしく、インパクトはすごかったですね。花は生き物ですからそれを枯れさせないようにするスタッフさんの努力がすごいと思いました」と語った。中井は「このメンバーだから1日で撮影が終わったんだと思います。それぞれがいろんなところから来た異種格闘技戦のようでした」と例え、笑いを誘っていた。

また、専好が秀吉に「ある秘策」を持って立ち向かうところにかけて、壁にぶつかったとき、難題を乗り越えるために行っている秘策を聞くと、萬斎は「昔はエレキギターを爆音で弾いていましたが、今はモノマネしたりして遊んでますね」とコメント。猿之助は「ひたすら寝る」、中井は「滝に打たれます。ウソです(笑)。壁のことばかり考えてしまうので、引いて壁をみるとどこかに抜け穴があるものです」と真面目に答えると、佐々木は「目標を決めるから壁ができるので、壁をつくらないようにしています。セリフが覚えられない、役者に向いていないのかとか日々まめにヘコむから、壁ができないんです」とコツを伝授した。

また、萬斎と佐藤に、文化と芸能を担う者同士、分かり合えることはあるかという質問を投げると、萬斎は「正反対なところがいいのだと思います。受け止めてくださる方がいるのは幸せでした」と役柄にかけて答え、佐藤は「また野村萬斎を間近で見られるという面白さ、楽しさがありました。お客さんになっていました」と振り返った。

映画『花戦さ』は6月3日(土)より全国公開

【CREDIT】
出演:野村萬斎 市川猿之助 中井貴一 佐々木蔵之介 佐藤浩市 高橋克実 山内圭哉 和田正人 森川葵 吉田栄作 竹下景子
脚本:森下佳子 原作:鬼塚 忠「花戦さ」(角川文庫刊)
音楽:久石譲 監督:篠原哲雄
配給:東映

©2017「花戦さ」製作委員会

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