「連続ドラマW プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~」の舞台挨拶が31日、都内・東京国際フォーラムにて行われ、主演の星野源をはじめ、石田ゆり子、仲里依紗、眞島秀和、中村ゆり、スガシカオと監督の吉田康弘、原作者の誉田哲也が登壇した。
大きな拍手に包まれて登場した星野は「今日初めていろんな人に見てもらえるということで、とても楽しみにしていました。見ていただいてありがとうございます」と挨拶。続けて以前より"自分が演じる人物史上、最もだらしなくてダメな人"と公言している隆生役について「僕の役はあんな感じです」と苦笑いを見せ、会場の笑いを誘った。また石田も自身が演じた役に関して「本当に人としてこういう気持ちで生きていけたらいいなと思う、母性の塊の人で、私は全然足元にも及ばない人間なので…」と話すと、すかさず星野が「そんなこと無い」とツッコミ、キャスト陣の仲の良さが伺えた。
本作が役者デビューであったスガは「全然右も左もわからず始まったんですけれども百戦錬磨の先輩の役者のみなさんにね、色々教えていただいて、源ちゃんには台詞の覚え方とか(笑)ゆり子さんには振り向き方も教えていただきました(笑)」と語るとキャスト陣から「いやいや」と謙遜の声が。
またMCが男性陣に本作のテーマと絡めて「過去最大の罪は?」と質問。星野は「最近、罪だなと思いつつ中々やめられないのは、締め切りを守らなくなりました。今年の目標は"無理をしない"なんですけど。見事に締め切りに影響が出ました。執筆や、曲の締め切りなど…守らないっすねえ…」としみじみと打ち明けると、なんと会場から拍手が。その反応に星野も「拍手がもらえるんですね。罪を告白したのに」と顔をほころばせた。
一方、スガは「ミュージシャンになる前に会社員やってたんですけど。ミュージシャンになるから会社辞めますって言えなくて、デビューも何も決まってなかったんで『父親の会社に就職することが決まったんで、退職させていただきます』と嘘をつきました。当時係長だったんですけど…」と暴露。これには会場もキャスト陣も驚き、星野は思わず「すごい」と呟いていた。
撮影中使っていた控え室について中村が「夜になるとちょっと薄暗くてゆり子さんが開いたら点くランプを持ってきてくれて、だんだんキャンプファイヤーみたいになって、その暗さの中で恋バナとかも始まって。そのおかげあって、みなさんと楽しい話ができました」と語ると、石田が「控え室にみんな定位置があって、修学旅行みたいで」と頷いた。
星野が「昼間は差し入れを頂いたらその差し入れの話で盛り上がり」と話すと石田が「夜はどうにもならなくて人生を吐露しあう(笑)」と続き、お互い笑いあった。星野が「ちょうど(撮影現場の)上の階が控え室だったので、ちょっと動くとギシッとなるから動けなかったんですよ。だからみんなすごいシーンとしながら、でもボソボソボソと喋ってて、必然的に人生の話に(笑)」と当時の様子を振り返り、石田も「でもあの時間が、プラージュでみんなが一緒に過ごしているっていう空気を作ったなと」と微笑むとキャスト陣も頷き返した。
またスペシャルゲストとして原作者の誉田が登場すると会場からは大きな拍手が。ドラマ化に関して「最後までスキなく楽しめるドラマになっておりましたし、安心してくださいスガさん。素敵でしたよ」と声をかける場面も。スガも「ありがとうございます」と返したところまではよかったが、ここからキャスト陣はスガをいじる方向へ。
作品について聞かれた中村は「なんたって、スガシカオさんの俳優デビュー作ですから見逃せません」とすかさずスガをいじり、いじられたスガは「本当に素晴らしい作品になっていると絶対信じています。僕はこの先、別に役者の仕事があるわけではないので、プラージュ2とかありましたらぜひ、張り切ってやります」と監督へアピール、俳優業への意気込みを見せた。
さらに石田が「1人1人がとても魅力的な素晴らしいドラマです。そうですね、スガさんがね」と視線を投げかけると「俺はいらないよお」と嘆くスガがまたターゲットに。そんな静止を無視したにもかかわらず「スガさんが、初めて芝居をしています」と石田節が炸裂。きょとん、とした空気が流れた劇場に思わず星野が「みんな知ってます」とツッコんでしまうことに。
さらに石田は止まらず、「それが本当に素敵なんです」と続け、スガの「もうやめて!」と声を荒げる姿に会場は笑い声で溢れた。石田はスガを見つめながら「カメラの位置で芝居を変えたほうがいいですか?ゆり子さん。カメラの数で変えたほうがいいですか?って、ね?」と現場で質問の嵐にあったことを暴露。そして「そんな器用な事は私にはできません」微笑み、まさに役柄のような貫禄を見せた。
最後に、星野は「本当に話ごとに魅力があって4話の冒頭とかすごいやばいですよ。すごいですよ、すごいんですよ。仲さんがね、WOWWOWにしかそれはできないぞっていうショットが(笑)あと、5話のスガさんですよね」とニヤつくと、これにはさすがのスガも「あのね、脱いでました。俺、源ちゃんの裸初めて見た!すごい裸だった」と反撃。すると星野は「俺、役者では結構脱がされるんです」と苦笑い。続けて、「スガさんは脱がれてない?」と振ると「僕、止められました。脱ごうと思ったら『あ、スガさんはいいですから』って(笑)」との返答に星野は「なんで僕は野放しで脱がされるんだ」と頭を抱えていた。そして笑いながら「そんな名シーンがあったりとか、魅力がたくさんありますから、ぜひみなさん最後まで見ていただきたいと思います」と締めくくり、賑やかな舞台挨拶は幕を下ろした。
作家・誉田哲也の同名小説を映像化した本作は、さまざまな過去を背負い居場所を失った厄介者たちが何かに引き寄せられたかのように集まるシェアハウス「プラージュ」を舞台にしたエンターテインメントミステリー。人は定められた刑期を終えれば、かつてと同じように生きていけるのか、 それとも社会の片隅でひっそり暮らすしかないのか。観る者に真の償いと赦しの意味を問いかけていく。
WOWOW「連続ドラマW プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~」は8月12日〜毎週土曜よる10時から放送開始(※
【CREDIT】
原作 : 誉田哲也(「プラージュ」幻冬舎刊)
監督 : 吉田康弘
脚本 : 大浦光太、吉田康弘
出演 : 星野 源 仲里依紗 眞島秀和 中村ゆり 渋川清彦 / スガ シカオ / 石田ゆり子
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