映画『アトミック・ブロンド』トークイベントが10日、都内・神楽座にて行われ、青野賢一(ビームス創造研究所クリエイティブディレクター、ビームス レコーズ ディレクター)と山崎まどか(文筆家、翻訳家)が登壇した。
本作は、ある組織に盗まれた最高機密リストの奪還を命じられたMI6の最強女スパイ、ロレーン・ブロートンが世界中のスパイによる争奪戦に挑むスタイリッシュ・スパイアクション。主人公のローレンを『マッドマックス 怒りのデス・ロード』フュリオサ役で知られるシャーリーズ・セロンが演じ、共演に『X-MEN』『スプリット』のジェームズ・マカヴォイ、『キングスマン』『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』のソフィア・ブテラが名を連ねる。監督は『ジョン・ウィック』で共同監督を務め、『デッドプール』続編の監督に決定しているデヴィッド・リーチが務める。
満席となった会場に登場早々「アクション映画はあまり見ないんですが、すごく前のめりでドキドキしながら観てしまいました」と本作の感想を語った青野。山崎は、デヴィッド・リーチ監督がジョン・ウィックの第二班監督もつとめていたことに触れ「アクションが全てと言っても過言ではない。以前、『ワンダーウーマン』の監督が、”男性のヒーローに許されることは女性のヒーローがやっても許される。”というお話をされていて。この作品のシャーリーズ・セロンにはその言葉がまさに当てはまりますよね。かっこいい!の一言です」と本作で最強のスパイを見事に演じきったシャーリーズ・セロンを絶賛した。
トークは2人に造詣の深いファッションの話に及ぶと、ミニスカートやショートブーツ、黒や白が多いシャーリーズのファッションに対し「ムダのない綺麗なスタイルを持つ彼女だからこそ、余計に映えるファッションになっていますよね。そんな彼女がよどみのないアクションを披露することでひとつひとつが本当に絵になる映画になっていると思います」とファッションとアクションの世界観を堪能した様子の青野。
劇中の時代背景にも触れ「当時はフランス・イギリス・アメリカのファッションが主流だったんですが、ベルリンの壁崩壊とともに少しずつ流れが変わっていく様子が描かれているとも思います。まさに時代が変わる前夜というか...そういう部分もすごく興味深かったです」と独自の視点で本作を楽しんだことを明かした。
映画『アトミック・ブロンド』は10月20日(金)より全国公開