「和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件」を映画化、最狂の官能サスペンス『愛の病』2018年1月6日公開

2002年7月、実際に日本で起きた「和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件」を映画化した『愛の病』が2018年1月6日(土)に公開されることがわかった。

愛の病

和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件とは


この事件の主犯格の女は、出会い系サイトで知り合った男から金を奪おうと計画を立てる。「私はヤクザの組長の娘。組長が月20万円払えば結婚を認めてくれる」などと嘘をつき、男の財産を毟り取った。味を占めた女の行動はエスカレートし、男に強盗殺人をするように仕向け、1名を殺害、1名に重傷を負わせた。男は強盗殺人未遂の容疑で逮捕され、女も同容疑で逮捕された。そして、2004年3月、2人の裁判が行われ、判決公判で両被告人に無期懲役判決が下った。男は上告せず、判決が確定。女は上告したが、上告は2005年12月12日に最高裁で棄却され、無期懲役が確定した。

主人公の殺人鬼役・エミコを瀬戸さおりが演じ、岡山天音、八木将康、山田真歩、佐々木心音、藤田朋子らが共演する監督を『女の穴』『スキマスキ』などで知られる吉田浩太が務める。

瀬戸さおり コメント


映画初主演を務めさせて頂きました。今作は実際におきた事件をもとにしたもので、台本を読んだ時は、自分とかけ離れた役をどう演じたらいいのか分からず、監督とも何度も話をさせてもらい、時間をかけて役作りをしました。

初めて経験することも多く、エミコの複雑な感情や歪んだ愛情がなかなか理解できず、最後まで演じきれるのかとても不安でしたが、エミコに少しでも近づく為に、一緒に苦しみ、彼女に寄り添い、一番の理解者になろうと全身全霊で向き合いました。撮影ではいつもギリギリまで追い詰められ、演じている間は辛かったですが、相手と本気でぶつかろうと思いました。共演者の方々も本気でぶつかってきて下さり、やってるうちに今まで感じたことのない怒りや狂気、そして強い愛情が込み上げてきて、もしかしたら私の中にもこんな部分があるんじゃないかと自分自身が怖くなったのを覚えています。苦しんだ役ですが、挑戦してよかったなと思える作品です。

吉田浩太監督 コメント


今回、実際にあった犯罪事件を映画化しましたが、犯罪事件に関わった実在の人物たちを、自分なりのアプローチで踏み込んで描きました。大きな愛の宿命に翻弄される女と、歪な愛を求める男とを、僕も演者も必死になって追い求めました。誰もが共感できる愛の話ではないと思います。観る人によって感想が大きく異なる映画を、賛否を覚悟で作りました。是非見てもらえればと思います。

主演の瀬戸さおりは、素晴らしいの一言に尽きます。よく「演技で豹変する」と言う人を聞きますが、僕は瀬戸さおりの演技を見て、それを真に捉えることが出来ました。演じてくれたのは一見掴みどころのないエミコという女ですが、その複雑な感情をとても丹念に研究し実践してくれました。撮影現場では、僕の意味不明な演出言語にも柔軟に対応し、本能のままに生きるエミコを見事に体現してくれたと思います。この映画を通じてさらなる女優への道を切り開いていってもらいたいです。

映画『愛の病』は2018年1月6日(土)よりシネマート新宿ほか公開

(C)2017『愛の病』製作委員会

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