映画『花とアリス』が30日、都内・TOHOシネマズ六本木にて開催中の第30回東京国際映画祭・Japan Now部門「銀幕のミューズたち」にて上映され、トークショーに蒼井優、鈴木杏、岩井俊二監督が登壇した。
満席の会場に現れた蒼井は「すごい」と驚きの声を漏らし、笑顔を見せた。そして「私のミューズです」と鈴木を紹介し、懐かしい2ショットに観客からは大きな拍手が送られた。元々同じ高校に通っていたと言う当時の2人のことを岩井監督は「とにかく天真爛漫で現場がはじけまくっていましたね。撮影中はちゃんとしていましたけど。あの頃の僕は子供にいじめらる老いた犬のようでした」と振り返り、2人と観客を大いに沸かせた。
本作の、桜の花びらで雪合戦をする場面について蒼井は「あれは杏ちゃんと休憩中に遊んでいたら岩井さんがカメラ回せって言って」と撮影秘話を披露し、続けて「日常の中にある何かで、とにかく杏と遊びたくて仕方なかったです」と当時に思いを馳せた。
また、岩井監督は「浜辺で撮影した時に死体が出てきてね、人かと思ってパトカーまで呼んだことがあったんですよ」と珍事件を語った。「イルカの死体で、地元の人が見つけて埋めたのを、2人がほじくり返してしまって（笑）」と話すと「岩井さんの指示ですよ！」と2人から抗議が上がり、そんな様子に、駆けつけたファンも満足気な表情を見せていた。
第30回東京国際映画祭は2017年10月25⽇（⽔）〜11⽉3⽇（⾦）にわたって六本⽊ヒルズ、EXシアター六本⽊ほか開催
公式サイト：www.tiff-jp.net
