映画『花とアリス』が30日、都内・TOHOシネマズ六本木にて開催中の第30回東京国際映画祭・Japan Now部門「銀幕のミューズたち」にて上映され、トークショーに蒼井優、鈴木杏、岩井俊二監督が登壇した。
岩井監督は本作を作るに至ったきっかけを「最初はショートフィルムを作ろうとアイデアが浮かび、この2人の話になりました」と話し、続けて「それぞれの日常生活から切り取っていくような話だったんで、最初は事件もなく盛り上がらないな。と思っていたのですが、1回ゾーンに入るともう「サザエさん」状態で（笑）ずっと話を考えていた時期がありましたね。撮影が終わっても、公開が終わっても止まらなくて、それで生まれたのが『花とアリス殺人事件』です」と語った。
続けて、岩井監督は「時々想像しますね。今、花とアリスは何をしているんだろうって。アリスは芸能界で華々しくなっているかな？」と蒼井に尋ねると「なってないでしょ」と即答。「適当な人と結婚して離婚していると思います（笑）」と演じたからこその意見を述べた。
観客からの質問に答えるコーナーで「3人が考える花とアリスの今」を聞かれると、岩井監督は「どこかで2人の関係が逆転していたりしたら面白いなとは思っていました」と話し、蒼井も同調「アリスは幸せと呼ばれるあらゆるものを投げ倒して生きていそうなので、花の方が社交性を身につけていたら面白いかな」と想像を膨らませた。
第30回東京国際映画祭は2017年10月25⽇（⽔）〜11⽉3⽇（⾦）にわたって六本⽊ヒルズ、EXシアター六本⽊ほか開催
公式サイト：www.tiff-jp.net
