橋本環奈、“ヒットメーカー”福田雄一の現場は「“監督を笑わせたい願望”が出てくる」

「日経エンタテイメント!」(日経BP社)が選ぶ「ヒットメーカー・オブ・ザ・イヤー2017」グランプリに、映画『銀魂』の監督・福田雄一が選出された。TREND EXPO TOKYO 2017にて表彰式が行われ、福田雄一監督とヒロイン・神楽を演じた橋本環奈が登壇した。

銀魂

映画『銀魂』は興行収入38.4億円を記録し、2017年の邦画実写映画No.1となる大ヒットを記録。実写化が難しいとされるマンガ原作映画では破格のヒットを収め、10月21日(土)に公開した『斉木楠雄のψ難』ほか、ドラマや舞台でも多くの観客を魅了した事が評価された。

授賞式には『銀魂』でヒロインの神楽役を演じた橋本環奈もプレゼンターとして登場。表彰状を渡された福田は「僕みたいな者がこの賞をいただくのは沢山のクリエイターの方々の勇気につながると思う」とコメント。

授賞式後のトークショーで、福田組に初参加した感想を聞かれた橋本は「福田さんは“福田組”への参加を役者に望まれる監督。自分が出演できると決まった時は楽しみだった」と語り、本作でコメディに挑戦した事について「福田監督は的確に指示をしてくれて、結果的に観て面白いので任せられる。何も考えずにとにかくやりきる事を考えた」と監督の演出に対する信頼を見せた。

銀魂

また、大胆に鼻をほじるシーンでは“第一関節まで指を中に入れる”という細かい指示や厳しい指導があった事を明かした。対して橋本を起用した理由を聞かれた福田は「個人的に好みだった」と回答し、橋本に「今日はちゃんと話そうって言ったじゃないですか」とツッコミを入れられる一幕も。実際は「2〜3分話しただけでコメディの才能がわかった」と、橋本を“希代のコメディエンヌ”と絶賛。

それを受け橋本が、福田組の現場では「“監督を笑わせたい願望”が出てくる」と述べると、福田は「僕の現場は役者が監督を笑わせたもの勝ちになる。僕は面白くないと全然笑わないので笑ってないと役者は不安になるらしい。だからほぼ全作でご一緒しているムロくん(ムロツヨシ)や二朗さん(佐藤二朗)は、僕が一回観たことある演技に笑わないのは地獄の様な事だと思う。それでもムロくんも二朗さんもいつも違う演技を見せてくれるし、それに対して僕も今回は面白くないと言われたくない緊張感がある」と福田組の笑いが作られる秘訣を語った。

最後に、お笑いをテーマにした映画がなかなかヒットしない中、2017年に監督した2作がヒットした事について福田は「“これはなし”という考え方を、“これはこれであり”という考え方にするだけでいろんなジャンルにエンターテイメントは広がっていく。ちょっとでも 皆がそう思ってくれたらいいなと思う」という期待を述べ、授賞式を終えた。

映画『銀魂』Blu-ray&DVDは11月22日(水)リリース/デジタル先行配信中

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