映画『鋼の錬金術師』のUSプレミアが、現地時間の19日、アメリカ・ジャヴィッツ・コンベンション・センターで開催されている「Anime NYC」にて行われ、曽利文彦監督が出席した。
本作をいち早く観ようと、1500人収容の会場はハガレンファンで埋め尽くされ超満員に、クロージング作品として招待された本作のチケットは即完売されており、アメリカでのハガレン人気を裏付ける結果となった。曽利監督は「日本以外で観客の皆さんに映画を見てもらえる機会です。大好きなニューヨークであることをとても嬉しく感じています」とアメリカでプレミアが開催されたことに感無量であることを明かした。
また本作について「もともと原作のファンでしたので、この原作の中の核にある兄弟愛や友情、大切な仲間との絆などを表現したいと思いました。原作は西洋が舞台ですが、作品に込められたメッセージはとても日本的ですので、荒川先生が伝えたかったメッセージが必ず詰まっていると思います」と語った。
さらに主演を務めた山田涼介、原作者の荒川弘からコメントが到着。山田は「何と言っても兄弟愛がみどころ。どんな事があっても弟のアルの身体を取り戻すのは自分しかいないと強く思う、ぶれないエドのカッコ良さを見てほしい」とアピールした。荒川は、ファンにはお馴染みの牛のイラストで出演し「兄弟愛の部分と錬金術師の葛藤は原作にくらべて膨らまして描かれています。私は映画を見て、そこにぐっときましたので是非注目して見て頂きたいです」とコメントを寄せ、会場は大歓声に包まれた。
上映が開始されると、オープニングから拍手喝采が起き、“錬金術アクション”や、主人公の・エドはもちろんのこと弟のアルほか、マスタング、ラストなどキャラクターが登場する度に歓声と拍手が上がった。上映が終了すると、満員の観客から今までで1番の拍手と大歓声が贈られ、本作に惜しみない称賛が贈られた。
鑑賞した現地のハガレンファンたちは「今まで見た実写映画の中で1番良かった!この映画が日本で作られて本当に良かった!」、「涙が出る場面が多くとても感動した。映画を見た後には、ハガレンのアニメを見た時と同じような気持ちになって本当にうれしかった!」と絶賛した。
最後に曽利監督は「西洋人の設定を日本人で演じているので、アメリカの人にどう受け取られるのか正直とてもプレッシャーだったんですが、皆さんがこの映画を心から楽しんでくれて本当にほっとしました。表層ではなく、ハガレンのストーリーのコアな部分を深く理解してくれているファンが多く、とても感動しました。荒川先生が書かれたストーリーが日本だけでなく世界中で共感をよんでいることを改めて実感しました。映画が終わった後の鳴り止まない拍手を生涯忘れることはないです」と満面の笑みで語った。
映画『鋼の錬金術師は、12月1日(金)より全国公開
【CREDIT】
出演:山田涼介 本田翼 ディーン・フジオカ 蓮佛美沙子 本郷奏多/國村隼 石丸謙二郎 原田夏希 内山信二 夏菜 大泉洋(特別出演)佐藤隆太/小日向文世/松雪泰子
原作:「鋼の錬金術師」荒川弘(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)
監督:曽利文彦
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:http://hagarenmovie.jp
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