芥川賞受賞作家・中村文則の同名原作を、玉木宏主演で映画化した『悪と仮面のルール』が2018年1月13日(土)に公開される。この度、玉木宏扮する主人公・久喜文宏に近付くテログループのメンバー・伊藤を演じた吉沢亮のインタビューとメイキングで構成された特別映像が解禁となった。
中村哲平監督自ら吉沢へインタビューを実施し、監督自身で編集した本映像。吉沢演じる伊藤は、日本を騒がせているテログループ“JL”のメンバーで、主人公・久喜文宏と同じく”邪”の家系に連なる人物。文宏に近づき、「お前、人間恨んでるんだろ?」とテログループとの共闘を誘う強烈なキャラクターだ。
吉沢亮、テロリスト役で新境地「かなり気合の入った作品」
吉沢は、本作で演じた伊藤について「(文宏と)同じ邪の家系に生まれて、悪に徹しようとしているけどなり切れていない男」と語る。伊藤を演じるにあたり、初めて髭を伸ばして役作りに挑んだという吉沢は、原作者・中村文則の大ファン。本作への出演が決まる前から原作を読んでおり「新谷(※文宏が整形し、成り替わった人物)との距離感などヒリヒリするものを感じていた」と、伊藤と文宏の関係を語っている。
映像には、インタビューの様子とともに監督から演出を受けている場面など貴重なメイキングも映し出されており、「意識の中では(伊藤自身は)悪の存在で本当に世界を滅ぼすと思っているけど、多分、心の奥底では、そうじゃない自分がいる。彼の矛盾を出していきかった」と役作りに関して振り返っている。
本作は、“純粋悪”になることを望まれて生まれた財閥家の男・久喜文宏を主人公にした物語。愛がありながらも“純粋悪”に満ちてしまう主人公・久喜文宏を玉木宏が演じ、文宏が自身の顔を変えてまで守ろうとする久喜家の養女・香織に新木優子が扮する。玉木扮する久喜文宏に近づき、テロリストグループ「JL」のメンバーに引き込もうとするテロリスト・伊藤亮祐役で吉沢亮が共演するほか、中村達也、柄本明、光石研らが出演する。監督を、ロックバンド「UVERworld」初のドキュメンタリー『THE SONG』を手がけた中村哲平が務める。
映画『悪と仮面のルール』は2018年1月13日(土)より全国公開
【CREDIT】
出演:玉木宏、新木優子、吉沢亮、中村達也、光石研、尾上寛之、呉汝俊、柄本明ほか
監督:中村哲平
原作:中村文則『悪と仮面のルール』(講談社文庫)
(C)中村文則/講談社 (C)2017「悪と仮面のルール」製作委員会