第90回アカデミー賞にて、絶賛公開中の『スリー・ビルボード』が主演女優賞(フランシス・マクドーマンド)、助演男優賞(サム・ロックウェル)の2冠に輝いた。
ミズーリ州のさびれた道路の3枚の広告看板にメッセージを出したのは、7カ月前に何者かに娘を殺されたミルドレッド。各々の大切なものを守るために、予想もしない道へと外れていく大人たちをダークなユーモアを潜ませて熱く切なく描き、観る者を途方もない結末へと連れ去るクライム・サスペンス。
ミルドレッドを演じるのは、アカデミー賞に4度ノミネートされ『ファーゴ』で主演女優賞を獲得したフランシス・マクドーマンド。署長には同賞に2度ノミネートされた『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』のウディ・ハレルソン、彼の部下には『コンフェッション』でベルリン国際映画祭男優賞を受賞したサム・ロックウェルが扮する。監督をマーティン・マクドナーが務める。
フランシス・マクドーマンド 受賞スピーチ
緊張してしまいます。倒れるかもしれません。言いたいことはちゃんとあるので聞いてくださいね。グレー・キングはオリンピックでこのような感覚を味わったんですよね。あんな感覚だと思います。マーティン・マクドナーに感謝します。あなたのおかげです。私たちも頑張っているんですよ。またこの建物の中の全員に感謝します。特に感謝したいのは私の仲間たち。彼らは自分達の価値観をしっかりしています。そして周りの人達を大切にしています。私のことを誇らしく思っているはずよね?それが私にとっての喜びです。ここでしっかりとお伝えします。女性の候補たち一緒に立ち上がってくれますでしょうか。私たちにはそれぞれの物語があります。様々な話があるんです。最後にこれだけは言います。全ての人達に含めるべきであろう。
サム・ロックウェル 受賞スピーチ
ありがとう。アカデミー賞に感謝です。この言葉が言えるなんて。(助演男優賞ノミネートの俳優の皆さんに)本当に君たちはすごい。刺激を受けました。父と母が映画好きだったので、映画への愛はそこから貰いました。父さん、母さんありがとう。ウディ・ハレルソン、君たちは僕の英雄です。素晴らしい共演者の皆さん、スタッフの皆さん、FOXサーチライト、『スリー・ビルボード』に関わった全ての人々、看板を見たすべての人に感謝です。マーティン・マクドナー、あなたがいなかったらここに立っていることはできない。
映画『スリー・ビルボード』は全国公開中
(C)2017 Twentieth Century Fox