スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作で、トム・ハンクスが主演、コーエン兄弟が脚本を担当するスパイ・スリラー映画『ブリッジ・オブ・スパイ(Bridge of Spies)』のポスターおよび予告編が公開された。 1960年代、冷戦下の緊張高まる米ソを舞台に、ソ連の捕虜となった米軍パイロットの身柄引き渡し交渉に挑むひとりの弁護士の闘いが描かれる。
『プライベート・ライアン』(1998)でアカデミー賞監督賞、『シンドラーのリスト』で作品賞・監督賞に輝いた名匠スティーヴン・スピルバーグと、『フィラデルフィア』(1993)『フォレスト・ガンプ 一期一会』(1994)でアカデミー賞主演男優賞を2年連続で受賞したトム・ハンクスが久々にともに作品を手がける。
ディズニーと20世紀FOXが共同製作する『ブリッジ・オブ・スパイ』は、これまでに『プライベート・ライアン』(1998)や『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)、『ターミナル』(2004)でコンビを組んできたスティーヴン・スピルバーグ監督とトム・ハンクスの名コンビが11年ぶりに再タッグを組む、史実を基にした歴史ドラマ。
トム・ハンクスは、1960年代冷戦下のアメリカでソ連の捕虜となったCIAの米人パイロットの救出を任された弁護士ジェームズ・B・ドノバンを演じる。1960年代、敵国ソ連スパイの弁護を務めることになったドノバンは周囲の冷たい視線を浴び、遂には自宅を襲撃されてしまうが、そんな中、CIAスパイの偵察機がソ連領空内で撃墜された「U-2撃墜事件」が勃発。それにより米ソの緊張が高まる事態となり、ソ連側に拘束されたパイロットの弁護を担当することとなったドノバンは、交渉人として東西ドイツ国境のグリーニケ橋で米人パイロットとソ連スパイの身柄交換の交渉に挑むことに。タイトルの「ブリッジ・オブ・スパイズ(スパイたちの橋)」とは、冷静時代に捕虜の身柄交換に使われた、当時東西に分断されていたドイツのベルリンとポツダムを結ぶグリーニカー橋のことを言う。
イギリスのテレビドラマ「チェスター動物園をつくろう」の脚本家マット・チャーマンが手がけたシナリオを、『ファーゴ』(1996)でアカデミー賞脚本賞、『ノーカントリー』(2007)でアカデミー賞作品賞・監督賞・脚色賞を受賞し、『レディ・キラーズ』(2004年)でトム・ハンクスとタッグを組んだコーエン兄弟監督が手を加える。コーエン兄弟による脚本もすでに高く評価ており、アカデミー賞の早くも最有力候補と見られている。スコアを担当するのは、スピルバーグとは27回目のタッグとなるジョン・ウィリアムズ。
本作は、『シンドラーのリスト』(1993年)や『ミュンヘン』(2005年)、『リンカーン』(2012年)などのスピルバーグ作品群に連なる新たな一作となりそうだ。
『ブリッジ・オブ・スパイ』は2016年全国公開予定(全米公開は2015年10月16日予定)。
via:http://www.ew.com/article/2015/06/05/bridge-spies-first-trailer-steven-spielberg-and-tom-hanks-cold-war-thriller/article_2210388