第30回東京国際映画祭で主演男優賞、芸術貢献賞をW受賞したサスペンス映画が『迫り来る嵐』の邦題で2019年1月5日(土)に公開されることがわかった。
1997年。中国の小さな町の古い国営製鋼所で保安部の警備員をしているユィ・グオウェイ(ドアン・イーホン)は、近所で起きている若い女性の連続殺人事件の捜査に、刑事気取りで首を突っ込み始める。警部から捜査情報を手に入れたユィは、自ら犯人を捕まえようと奔 走し、死体が発見される度に事件に執着していく。ある日、恋人のイェンズ(ジャン・イーェン) が犠牲者に似ていることを知ったユィの行動によって、事態は思わぬ方向に進んでいく。
香港返還が近づく90年代後半、経済発展に向けて中国社会が激変し、古き良き工場文化は廃れ、人々は心の拠り所を失っていた。本作は、そんな時代を象徴するようなダークで重厚な迫力に満ちたサスペンスであり、殺人事件を追うことで時代に取り残され、事実から目を背けようとする男の切ないドラマでもある。
映画『迫り来る嵐』は2019年1月5日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
(C)2017 Century Fortune Pictures Corporation Limited