ドキュメンタリー作家マイケル・ムーアの新作が『華氏119』の邦題で11月2日(金)より公開されることがわかった。
ブッシュ政権を猛烈に批判し、全世界2億ドル、日本でも興行収入17億円の問題作にして大ヒット作『華氏911』をはじめ、米国の銃社会に風穴を開けた『ボウリング・フォー・コロンバイン』、医療問題に鋭いメスを入れた『シッコ』と、これまでも巨大な権力に対抗し、アポなし突撃取材を敢行し病んだアメリカ社会に一石を投じ、議論と波紋を呼び続ける世界で最も有名なドキュメンタリー作家マイケル・ムーア。
ムーアが挑む今度の相手は、アメリカ合衆国第45代大統領ドナルド・トランプ。タイトルの 「119」とは、トランプの大統領当選が確定し勝利宣言をした「2016年11月9日」を意味し、過去作『華氏911』に呼応したタイトルになっている。
2016年7月、大統領選のさなか「大統領選でトランプが勝利する5つの理由」というエッセイを書き変人扱いを受けながらもその予測を見事に的中させたムーア。彼がトランプ大統領を突撃粛々と取材するうちに分かってきたのは、「トランプは“悪の天才”。感心するほどの狡猾さでトランプを笑っている私たちでさえ彼の術中にはめられている」という驚愕の事実。アメリカの国民はもちろんジャーナリストやメディア、憲法や司法システム、更には他国の政治や国民すら利用し、どんなにスキャンダルが起こっても大統領の座からおりなくてもすむように仕組んでいるというのだ。
本作ではトランプ・ファミリーが必ず崩壊する<ネタ>を大暴露、トランプを当選させたアメリカ社会に鋭く切り込みを入れ、この“暗黒時代”をどう抜け出すかを披露する。
映画『華氏119』は11月2日(金)より公開
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