『グリンチ』大泉洋、宮野真守から“声の使い分け”を盗みたい!吹替声優は「やっぱり難しい」

映画『グリンチ』吹替え版製作発表会見が13日、都内・ザ・ペニンシュラ東京にて行われ、大泉洋、杏、ロバート・秋山竜次、横溝菜帆、宮野真守が出席した。

グリンチ

クリスマスが大嫌いな超ひねくれ者というだけでなく、全身緑色の毛に覆われたおかしな風貌も特徴的なグリンチをイメージして、フサフサの緑の毛がみっちりと装飾された特別仕様のステージと椅子が設置されたイベント会場。

早速、主人公のグリンチの声を務めた大泉がその座り心地について問われると、大泉は「まあ普通ですかね。そこまで良いっていうわけでもなく…(笑)グリーンバックかと思うくらいにステージが緑で、今日はCGを撮影する日なのかな?背景は透明になるのかな?と思いました」と、グリンチばりのボヤキを披露し、会場が賑やかな笑いに包まれた。

グリンチ

そして、キャストはそれぞれキャラクターの服をイメージした衣装で登場。大泉は「僕だけ全身グリンチ色の緑で浮かないかなと思いながら、みんなと会ってみたらこんなに寄せている人たちが…」と秋山をチラリ。自身が演じるブリクルバウムと全く同じ柄・色のニットという完ぺきなコーディネートで登場した秋山は「これもうただの実写化ですよね、同じような色とかではなく、そのまんまブリクルバウムです!」とコメント。杏も自身が演じるドナと同様の紫色の衣装で現れ、「この服は特別にドナに合わせて作っていただいたんですよ!」と目を輝かせた。

改めて、MCに実際にアフレコに挑戦してみての感想について問われた面々。大泉は「グリンチは結構なひねくれ者のキャラクターなんですが、周りからピッタリの役だといわれて若干複雑な思いがあります(笑)アフレコ収録はもう6日ほど行っているのですが、とんでもなく難しいと感じます。本国ですでに吹替えを済ませているカンバーバッチのお芝居に合わせないといけないみたいなのですが、そのこだわりがすごい。グリンチが“シー!シー!”っていいながら、こっそり階段を上っていて、足もとを映しているシーンなんですが…“シーシーシー!”ってやっていたら“シー!”が一個足りないと言われました!彼は本国の方なので、好き勝手できますけどもね、合わせる僕は必死ですよ!…と、ぼやいちゃいましたけど、それくらいやりがいのある役でした(笑)」とコメント。

グリンチ

グリンチの心を変える少女シンディ・ルーのママ、ドナの声を務めた杏は「双子の子供を持つ母親の役が普段の自分にも重なるということでオファーをいただきました。テスト台本でも双子のお母さんあるあるをわたしから提案させていただきました!もともとの台本では双子を呼ぶときに“お兄ちゃん、弟くん”ってなっていて、日本でも双子に対してどっちが上なの?ってよく聞かれるのですが、親としては子供たちに兄と弟ということを意識させたくないんですよね。セリフを変えるというのは簡単なことではなかったようなのですが、本国に相談させていただいて、本編ではそれぞれの名前を呼ぶことにしてもらいました」と、双子の子を持つ杏ならではのこだわりエピソードをコメントと明かすと、「そんなに自由効きました?“シー!”を一個減らしたいって言えばよかったな…!」と大泉。

グリンチ

続けて、クリスマスが大好きでとにかく陽気なグリンチの隣人ブリクルバウムの声を務めた秋山は「ブリクルバウムはどの町にもひとりいるギリギリの陽気なおじさんですね。めちゃくちゃ笑うシーンがあるので、大変でした。あらゆる隙間にハハハハッって入れたりとか。僕がこのキャラクターを演じるときも、本国に確認するってスタッフの方が何度も何度も仰っていました。僕も昔から本国が好きで、いつか本国で仕事をしたいと思っていたので嬉しかったです(笑)」とコメントし、会場に笑いが沸いた。

グリンチ

グリンチと心を通わせるお母さん想いの優しい少女シンディ・ルーの声を務めた横溝は「わたしが大好きなイルミネーション作品に出られてとっても嬉しいです」とコメント。また、イルミネーション作品常連で、本作では全編を通してグリンチを優しく見守るナレーターを務め、これからアフレコ収録を控える宮野は「台本を読ませていただいたときに、グリンチの気持ちに一番寄り添えるのがナレーターだなと感じたので、劇中でグリンチがどんな気持ちでいるののか、表現していきたいなと思います」と意気込みを語った。

グリンチ

本編が鋭意製作中ということで、予告編以外の映像がまだ一切世に出ていないという本作だが、今回はこの日本のイベントのためだけに全世界最速で特別に吹替え版の本編映像を解禁することに。上映されたのは、横溝演じるシンディー・ルーが浮き輪に乗って、雪の積もった街を勢い良く滑り、大泉演じるグリンチと衝突するシーン。笑顔でモニターを見守っていた面々は初めての吹替え版本編映像に大興奮。大泉が横溝へ「かわいかったね!たくさん滑るところを演じるの大変だったでしょう?本国になにも言われなかったの?」といたずらに尋ねると、横溝は「何回も何回も一生懸命やりました」と笑顔でコメント。会場は和やかな空気に包まれ、大泉も「これは本国も何も言わないでしょう!」と大絶賛した。

また、クリスマスが大嫌いなグリンチの“クリスマスを盗む”驚きのいたずら計画が描かれる本作にちなみ、登壇者のなかで“この人のココを盗みたい!”と思うものについて問われると、杏は「大泉さんのおもしろさをちょっとでも盗みたいと思います。出演されているほかの作品や、お芝居以外のものも拝見しているのですが、どちらもおもしろくて尊敬できるなと思っています」、大泉は「宮野さんの技ですね。声優の仕事はいくつかやらせていただいているんですけど、やっぱり難しいです。宮野さんはいろんな声を使い分けたりしていてすごいですね…」と明かすと、宮野は「僕も何度も家で練習していますが、時間はかかるものだと思います!グリンチもいろんなバリエーションの声があってすごいなと思いました。声を合わせるときは、一旦新鮮な気持ちで音に合わせるほうに集中してみてもといいと思います」とアドバイス。

そんな宮野は「大泉さんとお会いして、初めましてなのに、素敵な空気を作ってくださったので、僕は大泉さんの好感度や空気感を盗みたいです」と明かし、横溝は「杏さんの綺麗で細い脚」と照れながらでコメントし、その可愛らしさからまたもや会場の全員が笑顔に。

秋山は「菜帆ちゃんの純粋な可愛らしさですかね。僕は遠近法を使って、6歳として稼働するときがあるのですが、やっぱり40歳の目なので、菜帆ちゃんみたいに6歳の純粋な目を盗みたいなと思います」とコメントした。

映画『グリンチ』は12月14日(金)より全国公開

(C)UNIVERSAL PICTURES

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作品情報

グリンチ

グリンチ

3.7
2018/12/14 (金) 公開
出演
声の出演:ベネディクト・カンバーバッチ ほか/日本語吹き替え:大泉洋/杏/秋山竜次/横溝菜帆/宮野真守 ほか
監督
ヤーロウ・チェイニー/スコット・モシャー