三吉彩花が主演を務める映画『ダンスウィズミー』に、やしろ優、chay、三浦貴大、ムロツヨシ、宝田明が出演することが明らかになった。
『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』などで知られる矢口史靖が監督を務める本作。一流企業で働くOL・鈴木静香(三吉彩花)が、ある日突然催眠術にかけられてしまい、音楽を聴くといつでもどこでも踊らずに歌わずにいられないカラダになってしまうが…という、日常に音楽が溢れる我々にとって、突飛なようで身近なシチュエーションの物語を生み出した。
催眠術師のサクラとして舞台上で催眠術に掛かったフリをする斎藤千絵役に、お笑い芸人として活躍を見せるやしろ優。静香と千絵が新潟で偶然出会う謎のストリートミュージシャン・山本洋子役を演じるのは、シンガーソングライターでモデルとしても活躍するchay。本作で女優デビューを飾る。
また、静香と同じ総合商社で働き、女性の憧れの存在である先輩エリート社員・村上涼介役に、映画・TVドラマと出演作が続く若手実力派の三浦貴大。マーチン上田の捜索をする興信所の調査員・渡辺義雄役に、個性派俳優にして映画・ドラマ・舞台とジャンルを問わず欠かせない存在となったムロツヨシ。
三好扮する静香に「音楽を聴くと、歌わずに、踊らずにはいられない」催眠術をかける催眠術師・マーチン上田役を、1作目『ゴジラ』に主演、『サウンド・オブ・ミュージック』『風と共に去りぬ』『マイ・フェア・レディ』など数多くの舞台の主演を飾り、日本を代表するミュージカル俳優としても活躍する映画界のレジェンド、宝田明が演じる。宝田がスクリーンで歌い踊るのは54年ぶりとなる。
やしろ優 コメント
「この役の雰囲気、やしろに似てるからオーディション行っておいで!」という、マネージャさんのこの一言で始まりオーディションを受けました。矢口監督は最初からとても優しくて、緊張してるはずなのにすごく笑顔になれました。合格!と連絡が来た時は、また矢口監督にお会い出来る事がまず嬉しかったです。しかし初めての大役としての出演、「これはドッキリではなかろうか…」と思ったので、しばらくは親にも報告しなかったです(笑)今回の役は本当にステキで誇りを持てる役なので、まさに夢のようでした。
chay コメント
演技未経験のまま⾶び込んで最初はどうなることかと思っていました。更に、今回の⼭本洋⼦役はかなり強烈なキャラだったので、「⼤丈夫かな・・・」と不安だったのですが、始まってみたらあっという間で、とにかく毎⽇が楽しかったです。⽮⼝監督はとても穏やかな⽅で、でも的確な⼀⾔で誘導してくださり、楽しく演じることが出来ました。
三吉さんは⼥優・モデル、やしろさんはお笑い芸⼈、私は歌⼿と、接点もなく異⾊の3⼈でしたが、初⽇から仲良くなることができて、ご飯に⾏ったり、⼀緒に遊びに⾏ったり⼤切な仲間ができました。
三浦貴大 コメント
ここまで最初から最後までハッピーな映画はないと思います。芝居をしていて新鮮で楽しいばかりの現場でした。矢口監督は普段多くの事をおっしゃる方ではありませんが、部分的に端的に伝えて頂けるので、演じる上での不安な部分を払拭してくださり大変有難かったです。幸せな気分になれる作品だと思います。音楽のチカラもあり、より幅広い人に楽しめる作品になっていると思います。
ムロツヨシ コメント
最後のカットを撮影したあと、「もう少し矢口組にいたいな」というのが率直な感想でした。緊張感はありつつも、安心感もあるし、やりにくいわけではないし、すごく楽にできるわけでもない、というほどよい感じでピリピリではない、いい緊張感が漂っていました。三吉さんという若い女優さんの主演ということで、しっかり支えようというスタッフさんであったり、とてもいい空気の撮影現場でした。だからこそ、もう少し矢口組の撮影にどっぷりつかってみたかったです。印象に残っているのは、クランクインの日に早めに着いたので私服で待っていたら、監督に「その服いいですね」と言われ、私服がラストシーンで衣装に採用されました。自分で選んだ服で映画に出演するのが初めてで“私服デビュー”だったので、とても印象深いです(笑)
宝田明 コメント
17年前に『ウォーターボーイズ』、その3年後に『スウィングガールズ』を観て、ストーリーの新鮮な展開や、見事な牽引力で観客が楽しめる作品を作り上げた腕の確かさに感服した。今回、私に白羽の矢を立ててくれた矢口監督は音楽のシーンでは綿密に練りあげられた絵コンテをキャストスタッフに配布し、撮影がスムーズに運ぶ。つまり監督の頭の中には既に編集された映像が完成されており、それはまるで成瀬巳喜男監督や、小津安二郎監督を思わせる鬼才と云えよう。
映画『ダンスウィズミー』2019年夏、全国ロードショー