『ういらぶ。』桜井日奈子×玉城ティナ インタビュー|「観る人に“一歩踏み出す勇気”を与えられたら」、“ムードメーカー”平野紫耀のエピソードも

映画『ういらぶ。』桜井日奈子×玉城ティナ インタビュー

ういらぶ。
(左から)玉城ティナ、桜井日菜子

累計発行部数180万部を突破した星森ゆきもの同名原作を、平野紫耀(King & Prince)主演で映画化した映画『ういらぶ。』。同じマンションに住む美男美女の幼なじみ高校生男女4人組と、“好きなら好きとハッキリ言う”最強ライバル兄妹が繰り広げるラブストーリーを描く。

幼なじみの優羽のことが大好きなのに、彼女にメロメロなところを隠すためにスーパー毒舌・ドSのフリをする“こじらせイケメン”凛役に平野紫耀(King & Prince)、ヒロイン・優羽に桜井日奈子が扮するほか、玉城ティナ、磯村勇斗、桜田ひより、伊藤健太郎が共演する。監督を『脳内ポイズンベリー』『累 -かさね-』の佐藤祐市が務める。

映画ランドNEWSでは、お互いの印象や現場でのエピソード、平野紫耀・磯村勇斗・伊藤健太郎の3人が演じる個性的な男性キャラクターについて語ってもらった。

──今回、幼なじみとして共演されたお2人ですが、まずはじめに“お互いの印象”を教えてください。

ういらぶ。

桜井:同い年(21歳)とは思えないほど落ち着いていて、いろんなものが見えるんじゃないかなと思っていて。海外に一人旅に行く話も聞いて、行動力もすごくある方。言葉にして出すような方ではなく、心の中でたくさんのことを思っている方だなと思います。

玉城:光栄です(笑)。

桜井:キャッていうタイプではなく、すごく落ち着いているので、一緒にいて落ち着くんです!

玉城:私は最初、逆にキャピッとしてるイメージがあったのですが、現場で一緒にいると私から見ても落ち着いているなと思いました。

──最初の印象とは少し違ったんですね!

玉城:そうですね、違いました。

──作品を観させていただいたのですが、すごくキャラクターの濃い登場人物がたくさん出てきますね。演じていて難しかったところはありますか?

ういらぶ。

桜井:私の演じた優羽は、とにかく“ネガティブ思考”で。凛(演:平野紫耀)くんに“ドS”なことを言われ続けたせいでネガティブになっちゃうのですが、その言葉を『自分のために言ってくれてるんだ』って思っちゃうんですよね。それだけ凛くんのことが大好きで健気に想い続けているところとか、すごく可愛らしいところはたくさんあります。ただ、コミュニケーションが苦手で言葉に詰まってしまうところは、原作では可愛らしいのですが、自分が演じて『果たして大丈夫だろうか…?』とは気にしていました。優羽の“健気で一生懸命なところ”をもっと表現できるように演じました。

──理科の実験をする場面とか、すごく一生懸命でしたよね!目を離すと危ないと思っちゃうところが、観ていて可愛いなと思いました。

ういらぶ。

玉城:危ない!危ない!ってなっちゃいますよね(笑)。

桜井:ありがとうございます(笑)。

玉城:暦はクールな面もありますが、リアクションがパッと出るので、自分の中でのテンションの切り替えに気をつけて演じました。優羽に対する顔と、周囲に対する顔も違うので、そこの差をつけられるように意識しました。

──桜井さんが演じた優羽ちゃんは、うまく言葉に出来ない分、“仕草”に感情が現れていてすごく可愛らしいなと思ったのですが、桜井さん自身から自然に仕草が生まれたのでしょうか?

ういらぶ。
桜井日菜子

桜井:基本的には佐藤監督から演出をつけていただきました。まだまだ数えるほどしか作品をやっていなくて、自分の中で想像できる動きは2パターンくらいしか出てこなくて…。監督の演出を受けて初めて(イメージが)広がっていくような感じです。自分の引き出しの無さを痛感して悔しい思いをしました。監督から求められるものに“自分がどれだけ応えられるか”、それはもちろん大切なのですが、自分から『こうしてみたらどうですか?』って提案も出来たら楽しいだろうなと思いました。監督が『こうして…ああして…』ってお手本を見せてくれるのですが、それがすごく分かりやすいんです(笑)。

玉城:めちゃめちゃ分かりやすいよね(笑)。すごく全力で!

桜井:そう!監督の分かりやすいイメージのおかげで、スッと自分の中に(イメージを)落とし込めた部分もあります。

──玉城さんが演じた暦ちゃんが、こじらせてる2人を見てスパッと言い放つシーンは、観ていて『よくぞ言ってくれた!』と思いました(笑)。そんなシーンも照らし合わせて、ご自身と“似ているな”と思ったところはありますか?

ういらぶ。

玉城:私も結構スパッと言いますね。それは最近になってからなのですが、学生時代が終わって、より仕事に専念していく中で、自分が思ってることは言った方が早いなって(笑)。無駄がないことに気づいてからは、割と言いますね!

──4人の幼なじみを主軸に物語が展開されていきますが、平野紫耀さん・磯村勇斗さんとの共演はいかがでしたか?

ういらぶ。

桜井:すごく楽しかったです!

玉城:楽しかったよね!

桜井:磯村さんは5つ年上なのですが、だからといって一歩引いていたわけではなく、同じ輪に入ってワイワイしていました。現場のバランスを取ってくれたのも磯村さんでした。本当に愉快な人たちだったので、幼なじみの役を演じるために何か特別なことをしたわけではなかったです。

玉城:割と空気感が切り替わるのは早いなと思いました。スタートがかかると、みんなすぐ役に入っていて。

桜井:日々のちょっとしたことがきっかけで、距離が縮まっていったように思います。平野さんが“シャケの切り身の被り物”をして現場に来たこともありました(笑)。

玉城:本当にムードメーカーでしたね。常に真ん中には平野さんがいたなって。

──現場を盛り上げていたのは平野さん!

桜井:決してネガティブな言葉を聞かなかったです。『疲れた〜』とか、『しんどい〜』とか、全く言ってなかったです。そういうのも明るい現場になった一つの要因だと思います。

──今回、平野紫耀さん・磯村勇斗さん・伊藤健太郎さんが演じる個性あふれる3人のキャラクターが登場しますが、どのキャラクターが“一番好きなタイプ”ですか?逆に“苦手なタイプ”は?

ういらぶ。

桜井:一番好きなのは一緒な気がする!

玉城:蛍太(演:磯村勇斗)!

桜井:でしょ!

玉城:自分の気持ちも持ってるし、周りも見えてる。

桜井:一番大人なキャラクターだよね!

──グイグイいく凛(演:平野紫耀)くんや、和真(演:伊藤健太郎)くんのようなタイプはどうですか?

ういらぶ。

玉城:和真はちょっとチャラい(笑)。

一同:(笑)。

桜井:上手いこと騙されそうで、ちょっと怖い(笑)。

玉城:暦としては惹かれていくんですけど、キャラクター的には和真が一番ナシかな〜(笑)。

桜井:私もそうかも(笑)。

──凛くんについては?

桜井:凛くんは、すごく真っ直ぐな人。その伝え方がちょっとおかしいだけで、その奥にある感情は“真っ直ぐで愛情深いもの”があって良いと思います。ただ、優羽のような恋愛初心者には向いてないのかな(笑)。

玉城:可愛いよね。でも、その胸の内を明かすまでがちょっと面倒くさいのかな(笑)。

──お2人は少女漫画が原作の作品に多く出演されているかと思いますが、今作に他作品とは違った魅力を感じることはありましたか?

ういらぶ。
桜井日菜子

桜井:原作にはあまり描かれていない、映画ならではのコメディ要素がありました。前半のコメディ要素とはまた違った、後半は雰囲気がグイーンと変わっていきますよね。全然テイストの違った雰囲気を出しているところも、監督さすがだなと思いました。ただただキュンキュンするだけの映画ではなく、この作品を観る人に“一歩踏み出す勇気”を与えられたら嬉しいなと思います。

玉城:映画の構成がすごく面白いなと思いました。第1章から第4章って、漫画のページをめくっていくような感覚で物語が進んでいくので、そういうところが漫画とリンクしていて面白いなと思いました。

──最後に、一番観ていただきたい胸キュンシーンはありますか?

ういらぶ。
桜井日菜子

玉城:いっぱいあるんだな〜!みんなそれぞれに見せ場があって、本当に詰まってるんです!凛くんがシャツをバッてはだけたまま優羽に前のめりになってる様子は、観ていてドキッとしましたね。

桜井:凛くんが和真くんに対して叫ぶシーン。「アイツ(優羽)のことをイジメていいのは俺だけだし、アイツのことを好きになってもいいのも俺だけなんだよ!」っていうセリフにキュンとしました(笑)。すごいことを言ってるんですが、それだけ好きな気持ちがあって、それを他の人に言える“男らしさ”みたいなものが感じられて、すごくキュンとしましたね。

映画『ういらぶ。』は11月9日(金)より全国公開

http://welove.asmik-ace.co.jp/

(C)2018『ういらぶ。』製作委員会 (C)星森ゆきも/小学館

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作品情報

ういらぶ。

ういらぶ。

4.0
2018/11/09(金) 公開
出演
平野紫耀(King & Prince)/桜井日奈子/玉城ティナ/磯村勇斗/桜田ひより/伊藤健太郎 ほか
監督
監督:佐藤祐市/原作:星森ゆきも