映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』完成披露試写会が12日、都内・丸の内ピカデリーにて行われ、キャストの大泉洋、高畑充希、三浦春馬、渡辺真起子、竜雷太、綾戸智恵、佐藤浩市、原田美枝子、監督の前田哲が登壇した。
本作は、車イスの人生を、愛のままにワガママに生きた男の笑いと涙の実話。幼少期から難病にかかり、人に助けられながらでないと生きていけない体となった実在の人物・鹿野靖明。ときには度を超えるワガママぶりを見せながらも、自らの夢や欲に素直に生き、皆に愛され続けた鹿野さんと、彼を支えながら共に生きたボランティアたちと家族の実話を描く。
12歳の時、筋肉が徐々に衰える難病・筋ジストロフィーを発症しながらも、信じられないバイタリティで人生を駆け抜けた最強のワガママ&愛され男・鹿野靖明を大泉洋が演じる。大泉扮する鹿野のボランティアで女子大生の安堂美咲役に高畑充希、美咲の彼氏で医学生の田中久役に三浦春馬が扮する。
登壇の際に、スタッフからマイクではなくバナナを受け取った大泉。だが、バナナを手にしたのはわずか数秒で、すぐにマイクを手渡されると「いらないボケですよ!」「このタイミングはちょっとわからないぞ!」「君、名前なんていうんだ!?」と大泉の猛ツッコミが飛び出し、会場は笑いの渦に包まれた。
本作のタイトルにかけ、共演者の意外な一面を告白する「〇〇なのに〇〇かよ」とのお題が。考え中の表情を浮かべる共演者を横に、大泉は「…これは挙手制ですか?大喜利のようで一瞬慌てましたけど(笑)」とツッコミ。
手を挙げた大泉は「ランニングなのに…止まるのかよ!」と声を上げ、撮影期間中も役柄の体型を維持するためにランニングに勤しんでいたことを明かす。大泉のランニングには、三浦も参加したようで、2人に刺激され「私も走りたい!」と高畑も参加したという。
だが、大泉は「高畑さんは10メートルくらい走ると止まるわけです。ちょっと走ってはすぐに止まる。そのペースについていくのが大変だった(笑)」と、高畑のお茶目なエピソードを披露。
高畑は「すみませんでした(笑)かなりマイペースなランニングに、2人が付き合ってくれて。めっちゃ優しいです!」と笑みをこぼした。
ランニングの際には、三浦が爆風スランプの楽曲「Runner(ランナー)」を流していたようで、「大泉さんから『ちょっと疲れてきたから春馬DJになってくれ』と。帰りの道も元気よく引き返せるような気持ちになってもらいたくて、『Runner』を選びました」と明かした。
大泉は「僕らは『走る〜走る〜♪』と聞いているわけです。たまに違う方向から走ってくる人がいると、ものすごく恥ずかしかった(笑)」と話し、仲睦まじい様子をのぞかせた。
映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』は12月28日(金)より全国公開
(C)2018「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」製作委員会