アメリカを代表する殺人鬼カップルをモデルに描いた狂気のラブストーリー『地獄愛』の公開に合わせ、同事件を基にした映画『ハネムーン・キラーズ』のリバイバル上映が決定した。
本作は、1940年代に全米を震撼させた殺人鬼カップル、レイモンド・フェルナンデスとマーサ・ベックの実話を基に作られた伝説のカルト・クラシック映画。当初この実話を映画化することになり監督に抜擢されたのが、まだ無名だった頃のマーティン・スコセッシ。しかし一週間でクビとなり、後任の監督としてオペラ作曲家のレナード・カッスルが起用された。しかし、殺人シーンの描写がリアルなことで全米ではすぐに上映が終了し、カッスルにとって本作が最初で最後の監督作に。
その一方、ヌーヴェルヴァーグを代表する映画監督フランソワ・トリュフォーは本作を「最も好きなアメリカ映画」と絶賛し、フランスの作家マルグリット・デュラスは「私の知る限り、最も美しい愛の物語の一つ」と賞賛。その後も熱狂的なファンから高く評価され、続々と口コミも増えたことから、本国公開から30年後の2000年に日本での公開に至った。
ベルギーが生んだ鬼才、ファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督が同事件を基に作った最新作『地獄愛』も同日に公開を予定している。
映画『ハネムーン・キラーズ』は7月1日より新宿武蔵野館他全国順次公開
【CREDIT】
監督・脚本:レナード・カッスル
出演:シャーリー・ストーラー、トニー・ロー・ビアンコ
提供:キングレコード 配給・宣伝:アンプラグド
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