映画『星屑の町』が5月22日(金)~24日(日)の3日間、山形県山形市の映画館・ムービーオンやまがたの駐車場にてドライブインシアターで上映された。
22日(金)19時からの上映には収容台数50に対し、いっぱいの50台の車が集まり、観客は夜空の下で車に乗ったまま上映を楽しんだ。上映開始前には、ヒロイン・久間部愛を演じたのんより観客へ向けた手紙が披露され、観客は車中から笑顔で拍手を送っていた。
ドライブインシアターを企画した当劇場の支配人・藤木英司によると、「新型コロナウイルス感染拡大の緊急事態宣言により営業自粛をしておりましたが、ムービーオンやまがたでは5月15日より営業を再開いたしました。しかし、まだお客様が安心してゆっくりと映画を鑑賞することが難しい状況です。そこで「新しい生活様式」の一環として、お客様駐車場にスクリーンを設置し、車に乗ったまま映画を鑑賞していただくドライブインシアターを企画いたしました。」とのこと。
上映作品に『星屑の町』を選んだ理由は、「東北が舞台であり、少しでも沢山の皆様に「のんさん」のような夢や希望をもって欲しいとの願いから選ばせて頂きました。」としている。
2月21日(金)より東北9館で先行公開、3月6日(金)より21館を追加して全国30館で公開をスタートした本作。“懐かしの昭和歌謡に癒される”“登場人物の前向きに生きようとする姿に元気がでる”“暗いニュースが多いこんな時だからこそ、勇気づけられる”など共感を呼び、口コミが広がったことで、4月からは全国101館まで順次上映が決まっていた。だが、新型コロナウイルス感染拡大による映画館の営業自粛により予定通りの上映拡大は難しい状況の中、夜空の下で安心して鑑賞できるドライブインシアターでの上映は明るいニュースだ。まさに「星屑」のように、エンターテインメント界に光が戻ってくることを祈りたい。
のんより観客への手紙全文
ドライブインシアターというソーシャルディスタンスの取れた形で、皆さんに映画を観ていただけることを心から嬉しく思います。お越しいただいた皆様、本当にありがとうございます!星屑の町は、笑って泣けて家族や仲間の絆に感動する、元気になる映画だと思うのでお届けできて幸せです。大変な事態に見舞われているからこそ、少しでも楽しい娯楽を満喫していただきたいです。それでは、数時間の映画の世界を共にしましょう…。
杉山泰一監督 コメント
こんな時こそドライブインシアターでの上映を待ってました!マスクを外して周りを気にすることなく、思いっきり歌って笑ってストレスを発散してください。
(C)2020「星屑の町」フィルムパートナーズ