7月3日(金)公開の映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』より、ウディ・アレン節の効いたギャツビーの名言(迷言?)集、カーライルのバーでくだを巻く本編映像が解禁となった。
裕福な生まれながら文化人気取りの母親を持ち、両親からの課題な期待を背負って育ったティモシー・シャラメ演じるギャツビー。親に反発するように、ギャンブルにお金をつぎこみ、お金にも執着するそぶりをみせない。彼がラルフローレンの定番ジャケットに身を包み、懐古主義でポーカーに勤しむ姿は、ファッションも性格も『アニー・ホール』のウディ・アレンをどこか彷彿とさせる。
そんなギャツビーがアイデンティティに苦悩し、ウディ・アレンお得意の早口でまくしたてるような台詞がみられるのは、本作の見どころのひとつ。久しぶりのニューヨークを散歩しながら「ニューヨークは他のどの街とも違う。不安と敵対心と被害妄想をかきたてる。世界中どこにもない痛快な街だ」とさながら評論家じみた発言をしたり、セレーナ・ゴメス演じるチャンとのメトロポリタン美術館デートでは、将来の夢をたずねられると、「もがいてる。自分が何になりたいのか分からない」と何者でもなく葛藤している姿をみせる。
久しぶりの母親との再会では「“ふさわしさ”を求める人生。ふさわしい友達、ふさわしい学校、ふさわしい女性。ママが判断を下す。違う、僕のことを見て欲しいだけだ」とちょっぴりマザコン気質で承認欲求にもがく様子も。ウディ・アレン監督あるあるの名言(迷言?)を、今をときめく俳優ティモシー・シャラメが猫背ぎみで呟く姿は貴重だ。
あわせて、解禁された映像では、ギャツビーお気に入りのカーライルのバーでこじらせモードに入っているシーン。約束を後回しにされたアシュレー(エル・ファニング)からの連絡がなく心配していたところ、ホテルのテレビで、アシュレーがプレイボーイで知られる人気俳優フランシスコ・ヴェガ(ディエゴ・ルナ)の“新しい恋人”というスクープを目にしてしまう。
ヤケになりバーで「リアルな“今”を演じられないロクでもない役者だ」「気取ったジェスチャーと宣伝臭のするリベラル発言。地球温暖化に抗議して焼身自殺すりゃいい」とヴェガをディスり、続けて「あんな男が好みか」と思わず、心の声まで漏れてしまう。すると、近くの席に座っていた美女と思わず目が合い、なんだかいい雰囲気に。続く展開が気になる本編映像となっている。
映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』は7月3日(金)より全国公開
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