9月11日(金)公開の映画『ミッドウェイ』より、1942年のミッドウェイ海戦を追憶する特別映像が解禁となった。
未曾有の戦いとなった第二次世界大戦の中でも、歴史を左右するターニングポイントとなった激戦として知られるミッドウェイ海戦。『インデペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒ監督が、日本の運命を決した歴史的海戦を20年に及ぶリサーチを経て鮮明に描く本作。キャストには、エド・スクライン、パトリック・ウィルソン、ルーク・エヴァンス、豊川悦司、浅野忠信、國村隼、マンディ・ムーア、デニス・クエイド、ウディ・ハレルソンら日米の実力派俳優が集結した。
解禁となった映像は、ミッドウェイ海戦を体験した2人の退役軍人へのインタビュー、当時の貴重な記録映像とニュース映像が収められているだけでなく、戦況を案ずる山本五十六(豊川悦司)や、急降下して戦艦を攻撃するシーンなどの本編映像も収められている。
ミッドウェイ海戦を体験し、第8電撃機隊に所属していたチャールズ・モンロー氏は「我々の任務は日本軍の爆撃です」と、1万フィート以上の上空から水面へ一気に急降下し、敵艦隊に魚雷を落とすという任務を回顧。数多の銃弾が飛び交い、爆煙で視界もさえぎられる状態で急降下する壮絶さは、本編映像からも垣間見える。第8電撃機隊はこの戦法で、最上型の戦艦や、空母龍驤(りゅうじょう)などの軍艦を爆撃したとされている。モンロー氏は続けて、「ミッドウェイ海戦では15機のTBDデヴァステイターが海に沈みました」と語り、その15機の内、乗組員は1名しか生き残らなかったという衝撃の事実を明らかにする。
「6月4日の海戦でみんな命を落としました」と語るのは、同じく第8電撃機隊に所属していたアーヴィン・ウェント氏。ミッドウェイ海戦で共に戦った仲間を偲びながら、ウェント氏は「私は今年で103歳ですが、彼らはまだ若かった」と悲痛な面持ちで語り、最後に「それが戦争です」と、人の命を簡単に奪ってしまう戦争の悲惨さを嘆いた。彼らは、アメリカでミッドウェイ海戦を体験した最後の2人とされている。こうした戦争体験者が少なくなっていき、戦争の記憶の風化が懸念される現代に、エメリッヒ監督が20年ものリサーチを経て伝えたかった物語とは。戦後75年の今夏、歴史的海戦の真実を目撃する。
映画『ミッドウェイ』は9月11日(金)より全国公開
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