映画『名も無き世界のエンドロール』“絆結び”大ヒット祈願イベントが19日、都内・江戸総鎮守「神田明神」境内/文化交流会館「EDOCCO STUDIO」にて行われ、岩田剛典、新田真剣佑、山田杏奈、中村アン、佐藤祐市監督が登壇した。
行成薫による同名原作を「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」『累-かさね-』などで知られる佐藤祐市監督が映画化。“ある事件”をきっかけに人生が一変した幼馴染のキダとマコトが、自分たちの運命を変えた不条理な世の中に復讐するさまを描く。大事な友のために裏社会に飛び込み、殺人をも厭わない“闇の交渉屋”としてのし上がっていく男・キダ役に岩田剛典、キダの力を借りながら会社経営者となり、表舞台でのし上がっていくストイックな男・マコト役に新田真剣佑が扮するほか、共演に山田杏奈、中村アン、石丸謙二郎、大友康平、柄本明が名を連ねる。
本作の大ヒット祈願し、また、神田明神が縁結びのご利益もあることから本作が多くの方と良縁に結ばれることを願い祈祷を行ってきたばかりの岩田剛典、新田真剣佑、山田杏奈、中村アン、佐藤祐市監督が登場。まず、主演の岩田が登壇者を代表し、どんな想いで祈祷をしてきたを漢字1文字に表し書をしたためることに。
MCから準備は良いか聞かれると「自信ないです(笑)」と控えめな表情だが、いざ筆をとると真剣な表情で一画一画丁寧に筆を走らせる岩田。想いを込めて書き上げたのは「絆」のひと文字。あまりの上手さにマスコミ陣から「うお~!」という歓声があがると「練習なしの一発本番で挑んだんです!緊張しました」と安堵の表情に。絵を描くことが好きで芸術にも慣れ親しんでいる岩田らしく味のある堂々した仕上がりに満足気だ。
ラスト20分の真実を謳う驚愕のサスペンス・エンターテイメントだが「絆」にした理由は、「キャストスタッフ含めてみんなで決めたんですが、作品のテーマが“大切な人との繋がり”なのでこれしかないだろう!と満場一致で決まりました」と明かした。岩田の〈書〉を見た新田は「すっごいかっこいい!習っていたのかと思った」感想を述べると「いや、習っていないです!今日が初めてくらい(笑)」と一同驚かせた。続けて、佐藤監督も「岩田ちゃんは意外とナイーブな面があるので、こんなに男らしく力強い文字を書いてくれるとは思わず驚いた!」と大絶賛!岩田は、照れながら「ありがとう」と答えた。
続いて、岩田が書き下ろした「絆」に絡めて“絆”と“縁”についての話題に。中村が「実は、佐藤祐市監督とはこの撮影の後すぐTBSドラマの「危険なビーナス」の現場でも一緒だったんです。“縁”を感じましたね」と話し、それに対して、佐藤監督は「(この現場で難しい役を乗り越えてくれたので)全幅の信頼をおいて現場に入れました」と振り返った。
また、昨今新型コロナの再流行を受けてなかなか会いたい人に会えず、コミュニケーションが取りづらい状況の中、絆を感じるために意識していることがあるかというMCからの質問に対して、山田は離れて暮らす両親へ「毎日電話はするんですけど、帰省はできないのでちょっといい果物やお肉を取り寄せて送ったりしていました。美味しいものを食べて楽しんでもらえたらと思って」と家族想いのエピソードを披露すると、佐藤監督が思わず「いい子ですね!」と心の声が漏れる一幕も。
新田は「僕は、電話ではなくテレビ電話をします。でも、(親友から)やめてくれといわれるんです(笑)。だから気安くテレビ電話はしないようにしましょう」と呼びかけて会場を笑いで包むと「実は、ハミガキをしながらテレビ電話をするんですよ」と明かし「そりゃ嫌がられるよ(笑)」と皆からツッコミをされ更に会場に笑いが起こった。
岩田は、「会いたいタイミングで会えないからこそ久しぶりの人と連絡をすることが増えた」と中学の同窓会をリモートで行ったエピソードを披露。「これだけ時間が経つと、太った人や見た目変わっちゃったな~と思うこともあるし、職業や環境も違ってくるけど、いざ話し始めると当日のままで話しができて、関係値は時間が経っても変わらないのだと気づきました」と振り返る。
最後に、佐藤監督が「色んな宣伝文句が飛び交っているけど、劇場では頭を真っ白にして観ていただきたいです!そうすれば、キャスト達の熱い想いを感じていただけると思います!」と話し、岩田は「公開まであと10日。監督同様に頭を真っ白にして観ていただきたいですし、物語の根底にある“愛”や“絆”を感じて欲しい」とメッセージを贈り、イベントを締めくくった。
映画『名も無き世界のエンドロール』は1月29日(金)より全国公開
(C)行成薫/集英社 (C)映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会