『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督×エディ・レッドメインが贈る新作の邦題とポスタービジュアルが公開された。いまアカデミー賞最有力との呼び声も高い『リリーのすべて』。映画は80年以上も前に世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人リリー・エルベの実話に基づく勇気と愛の物語で、命の危険を冒してでも自分らしく生きることを望んだ主人公と、その一番の理解者であり続けた妻が織りなす魂の触れ合いのドラマを、心揺さぶる演技と演出で綴りあげている。
アイナー・ヴェイナーの心の中で生まれ、やがてひとりの女性としての人生を獲得していくリリー・エルベを演じるエディ・レッドメイン。アカデミー賞主演男優賞に輝いた『博士と彼女のセオリー』以上の難役に挑んだ彼は、アイナーとリリー双方の葛藤と成長を圧倒的な演技力で演じきり、2年連続のオスカー受賞を予感させる。
そんなエディに負けない存在感を発揮しているのが、妻ゲルダ役のアリシア・ヴィキャンデル。『コードネーム U.N.C.L.E.』と本作に続き、『ボーン』シリーズ新作のヒロインにも抜擢された彼女は、ルイ・ヴィトンの今季秋冬キャンペーンの顔としても活躍する旬の女優。本作では、リリーと共にゲルダが味わう悲しみと、それを乗り越えていく愛の強さを鮮やかに表現し、エディと並びオスカー候補確実の声が上がっている。
そして監督は『英国王のスピーチ』でアカデミー賞4部門を受賞し、『レ・ミゼラブル』で世界中の観客を涙させた巨匠トム・フーパー。
最愛の夫が女性として生きたいと願った時、妻はすべてを受け入れる。誰にも理解されなくともお互いの味方であり続けたふたりの姿を追い、“人を愛するとはどういうことなのか”という事を斬新な角度から描き上げた本作品。魂と魂で共鳴しあう鮮烈な愛が、多くの人の心を捉えることは間違いない。
<STORY>
1928年、デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、肖像画家の妻ゲルダと共に充実した日々を送っていた。そんなある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、アイナーは自分の内側に潜んでいた女性の存在に気づく。それ以来、“リリー”という名の女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に苦悩を深めていく。一方のゲルダもこの事態に戸惑うが、いつしかリリーこそがアイナーの本質なのだと理解するようになり…。
2016年3月18日(金)全国公開
配給:東宝東和
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