『この世界の片隅に』のん、コトリンゴの生ライブに「すごくシビれました!」

映画『この世界の片隅に』ライブ付きプレミア試写会が8日、都内・草月ホールにて行われた。この日、主演声優を務めるのんをはじめ、音楽を担当するコトリンゴ、監督の片渕須直が登壇した。

この世界の片隅に

片渕須直監督が6年の歳月をかけ、戦中戦後の広島・呉の綿密なリサーチと時代考証を行い、こうの史代漫画の世界を色鮮やかに描き出す本作は、戦況が悪化していく世の中で、苦悩しながらも日々を大切に前を向いていく女性・すずの生き様を追っていく。主演ののんをはじめ、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔、潘めぐみ、岩井七世、澁谷天外が出演する。音楽を『マイマイ新子と千年の魔法』で主題歌を担当したシンガー・ソング・ライターのコトリンゴが務める。

この世界の片隅に

舞台となった広島・呉へ、片渕監督とともにプロモーションで訪れたというのん。その時の感想を聞かれると「坂がたくさんあって。ものすごく急な坂を上り下りして、(自身が演じる)すずさんは足腰が強いんだなぁと思いました。すごく楽しかったです」と語り、現地の方々と交流したようで「すごく皆さん優しくて、映画を試写で観た方とお話できて、『方言がすごく自然だった』と言ってくださったのが嬉しかったです。安心しました」と笑顔をのぞかせた。

また、コトリンゴが奏でる楽曲について「映像と一体になっていく感覚があって。コトリンゴさんの曲が聞こえてくると、直接心の中に映像の風景が流れ込んできて。すごくシビれました!『悲しくてやりきれない』が流れてくると、なんだか気持ちが満たされて涙が出てきます」と絶賛していた。

この世界の片隅に

イベントでは音楽を担当するコトリンゴが、オープニングテーマ「悲しくてやりきれない」、エンディングテーマ「たんぽぽ」の2曲を生披露。片渕監督は「(完成までの)6年間分の想いがこみ上げてきました」と万感の想いを明かし、のんも「息をするのを忘れてしまうというか、すごかったです...」と感動しきり。披露した2曲に込めた思いを聞かれたコトリンゴは「監督さんとお話ししていく中で、すずさんの目を通して見た世界を歌にしようと考えました。女性寄りで温かくて、ちょっとユーモアのある音楽になるといいなと思いながら作りました」と語った。

この世界の片隅に

最後にのんは「“普通”ということが、すごく幸せなんだなぁとジーンと心にくる映画になっていると思います。どんなことがあっても“生きる”日々が巡ってくる大切さを感じる映画です。ぜひエンディングまで観てください」と語り、イベントを締めくくった。

映画『この世界の片隅に』は11月12日よりテアトル新宿ほか全国公開

【CREDIT】
声の出演:のん 細谷佳正 稲葉菜月 尾身美詞 小野大輔 潘めぐみ 岩井七世 / 澁谷天外
監督・脚本:片渕須直 原作:こうの史代「この世界の片隅に」(双葉社刊)
製作統括:GENCO アニメーション制作:MAPPA
配給:東京テアトル 公式サイト:konosekai.jp

©こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

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