『この世界の片隅に』のん、幸せな瞬間は「チョコレートを1日1個」とお茶目な一面のぞかす

映画『この世界の片隅に』初日舞台挨拶が12日、都内・テアトル新宿にて行われ、主演声優ののん、音楽を担当したコトリンゴ、監督の片渕須直が出席した。

この世界の片隅で

片渕須直監督が6年の歳月をかけ、戦中戦後の広島・呉の綿密なリサーチと時代考証を行い、こうの史代漫画の世界を色鮮やかに描き出す本作は、戦況が悪化していく世の中で、苦悩しながらも日々を大切に前を向いていく女性・すずの生き様を追っていく。主演ののんをはじめ、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔、潘めぐみ、岩井七世、澁谷天外が出演する。音楽をシンガー・ソング・ライターのコトリンゴが務める。

この世界の片隅で

主人公の声を担当したのんは「お料理のシーンとか、生活を楽しんでいる姿がすごく印象的で。節約するためにリサーチしたり、着物をリサイクルしたり、一生懸命なんだけどすごく楽しんでいたのが素敵だなと思いました」とコメント。続けて、「それまで自分自身に生活するっていう才能がなくて、毎日三食ごはんを食べるとか、お洗濯するとかが苦手だったんです」と述懐。「でも(今回の出演を機に)その楽しさがわかってきて。生活をするのが楽しくなりました!」と笑顔をのぞかせた。

片渕監督は、のんから「時々、監督も(生活の)才能ないですよねって言われるんです」とつぶやき、仕事のため規則正しい生活が送れていないことを心配されたようで、「差し入れで焼きそばパンを買ってきてくれました」と仲睦まじい様子を見せていた。

この世界の片隅で

また、戦時下にいながらも普通の生活を送るヒロインの姿を追っていく本作。司会者から「私生活で幸せを感じることは?」と聞かれたのんは、「ポテトチップスとチョコレートを食べるときですかね。いま制限してて、仕事が一息ついて、次の日何もない時にしか食べないようにしています。それでも、チョコレートは1日1個って決めているので、それを食べる時が一番幸せです」とにっこり。さらに、「(ポテトチップスとチョコレート)どちらかにするんですが、バクバクバクって」と笑顔で話すと、片渕監督が「でもこの間、『チョコレートは食べちゃ駄目なんです』って言ってキャラメルいっぱい買ってたよね(笑)」と暴露。のんは「キャラメルはまだ制限してなくて(笑)」と照れ笑いで答え、お茶目な一面に会場からは笑いが起こっていた。

映画『この世界の片隅に』はテアトル新宿ほか全国公開中

【CREDIT】
声の出演:のん 細谷佳正 稲葉菜月 尾身美詞 小野大輔 潘めぐみ 岩井七世 / 澁谷天外
監督・脚本:片渕須直 原作:こうの史代「この世界の片隅に」(双葉社刊)
製作統括:GENCO アニメーション制作:MAPPA
配給:東京テアトル 公式サイト:konosekai.jp

©こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

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