【訃報】名優・菅原文太さんが死去

俳優の菅原文太さんが11月28日午前3時、都内の病院で転移性肝癌による肝不全のため死去していたことが分かった。81歳だった。
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映画『トラック野郎』『仁義なき戦い』シリーズなどで知られる日本を代表する名優が亡くなった。30日に福岡・太宰府天満宮で家族葬が行われた。

菅原文太さんは1933年8月16日生まれ、宮城県仙台市出身。早稲田大学第二法学部中退後、ファッションモデルや「劇団四季」団員を経て、58年に『白線秘密地帯』で本格映画デビュー。広島を舞台に暴力団同士の抗争を実録風に描いた『仁義なき戦い』(73年)での義理固き広能昌三役で一躍東映を代表するスターに。75年に公開された『トラック野郎・御意見無用』も大ヒット。この2本は大人気シリーズとなり、菅原さんは国民的な人気俳優となった。

『太陽を盗んだ男』等助演でもいぶし銀の存在感を発揮。国内外で愛された。NHK大河ドラマ「獅子の時代」(80年)主演をはじめテレビドラマでも活躍し、アニメでも『千と千尋の神隠し』『ゲド戦記』『おおかみこどもの雨と雪』などで声優を務めるなど数多くの作品を残した。
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1男2女に恵まれ、98年には岐阜・飛騨地方に移住。農業政策などに関心を示し、講演活動も行った。09年には山梨県で農業生産法人を作った。

俳優だった長男の加織さんを01年10月に踏切事故で亡くした以降は「表に出たくない」と、公の場に姿を現すことを嫌うようになった。東日本大震災後は「命を大切に」という信念のもと国民運動グループ「いのちの党」を結成し、12年11月には俳優引退を宣言。近年は脱原発を呼びかける活動や、安倍政権の憲法解釈見直しによる集団的自衛権の行使容認に反対するなど、社会的な活動にも精力的に取り組んでいた。
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『トラック野郎』シリーズの監督である鈴木則文さんは今年5月に、高倉健さんは11月10日に亡くなった
昭和の日本映画を築いた偉人がまたひとり息を引き取った。

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