映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』公開記念舞台挨拶が1月29日、大阪ステーションシティシネマにて行われ、佐々木蔵之介、関ジャニ∞・横山裕、小林聖太郎監督が登壇した。
黒川博行の第151回直木賞受賞作「破門」を映画化した本作は、大阪を舞台に繰り広げられる追走劇。「サバキ」と呼ばれる建設現場での暴力団対策の仕事を主な収入としている貧乏な建設コンサルタント・二宮啓之と、イケイケやくざの≪疫病神≫桑原保彦の出会いから物語が展開される。
監督は『毎日かあさん』の小林聖太郎が務め、すぐにキレるイケイケやくざの桑原を佐々木蔵之介が、口だけは達者なぐーたら貧乏の建設コンサルタントの二宮を関ジャニ∞の横山裕がそれぞれ演じるほか、北川景子、濵田崇裕(ジャニーズWEST)、橋爪功、國村隼、矢本悠馬、橋本マナミ、中村ゆり、木下ほうか、キムラ緑子、宇崎竜童が共演する。
割れんばかりの拍手に包まれ登壇した3人に、観客から「お帰りなさい!」と温かい声が掛けられる。佐々木が「関西の人には是非とも観てほしい映画です。今日はこんなに大勢の方に集まっていただき、本当に嬉しいです!」と言うと、横山も「大阪の映画が生まれて、僕も大阪で生まれて、こうやって大阪で舞台挨拶ができるということを本当に嬉しく思います」と凱旋に喜び。
また、「ちょっといいですか?」と佐々木から前置きがあり、「急遽思い立ったんですけれども、私、桑原は二蝶会を破門されまして。ずっと劇中で名刺を配ってたんですけれども、破門されたのでこの名刺はいりません!ですから、皆さんにプレゼントします!」とのサプライズが。この提案に会場は悲鳴に近い歓声が沸き起こっていた。佐々木と会場全員とのじゃんけんには、横山と小林も参加し大盛況。
見事勝ち残った5名に、劇中で使用された名刺を佐々木が直接手渡しに客席へ向かうと、「めっちゃええ匂いするー!」と大阪らしい反応が起こる一幕も。
これには横山も「めっちゃ大阪って感じですね。『ください』じゃなくて『ちょーだい!』ですもんね」と話し、佐々木は「配り行こう思ったら皆手ぇ出すから『勝ったんかな』思うたら違いますもんね」と会場を笑いに包んだ。
また、劇中での関西弁について、佐々木は「実際に今日見ていただいて、ベッタベタの関西弁でないことは感じていただけたと思います。関西じゃない人が作るとベタベタになってしまいがちですが、僕らは関西人なのでちょっと乾いた、ドライな関西弁に出来たんじゃないかと思います」とコメント。横山も「べたついてないですよね」と自信をのぞかせた。
大阪でのロケの思い出について問われると、横山が「結構大阪の街を歩くシーンが多かったんですが、僕は隣に北川景子ちゃんがいたので、『北川景子が大阪歩いてる…!』と思いながらやってました」と明かす。すかさず、小林監督から「ずっと思ってたけど、なんでフルネームなん?(笑)」とツッコミが。佐々木がさらに「でも宗右衛門町のロケは実は新地(北新地)やったんですよね。『新地、北川景子連れて歩いてる』っていう状況…」と撮影を振り返ると、観客から「フ~!」と声が飛び、登壇者は口々に「大阪やなぁ~」と感慨深げだった。
続けて佐々木は「僕はあべのハルカスが印象的でした。初めて行ったので。えらい高いところに観光客がいっぱい集まってて、みんなワーワー言うてるのに、そこでヤクザの役をやっている、という状況が面白かったです」と語り、横山も「ミナミのほうでもロケしたんですけど、あそこ綺麗になってますね。昔、橋のあたりとか落書きだらけでしたよね」と述懐。
さらに、「先週通天閣でもイベントをやったんですけど、あのあたりも綺麗になってましたね」(佐々木)、「通天閣もちょっと(高さが)伸びてるっていう噂で…」(横山)と地元トークに華を咲かせていると、避雷針設置の為、通天閣は5m伸びたという解説が。横山は「『通天閣、5m伸びる』ってなかなか面白いですよね(笑)」とこぼし、笑いを取っていた。
映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』は全国公開中
【CREDIT】
監督:小林聖太郎
原作:黒川博行『破門』(KADOKAWA刊)第151回直木賞受賞作≪疫病神シリーズ第5作目≫
脚本:真辺克彦、小嶋健作、小林聖太郎
主演:佐々木蔵之介 横山裕/北川景子 濵田崇裕(ジャニーズWEST) 矢本悠馬 橋本マナミ 中村ゆり 木下ほうか キムラ緑子 宇崎竜童/國村隼 橋爪功
配給:松竹 公式サイト:http://hamon-movie.jp/
©2017「破門 ふたりのヤクビョーガミ」製作委員会