映画『一週間フレンズ。』舞台挨拶付試写会が2月4日、福岡にて行われ、川口春奈と松尾太陽が登壇した。
原作は、月刊「ガンガンJOKER」(スクウェア・エニックス刊)で2011年から昨年春まで連載された葉月抹茶のベストセラーコミック。月曜日になると友達の記憶を失くしてしまう女子高生・藤宮香織と、そんな彼女をひたむきに想い続ける心優しい同級生・長谷祐樹の2人が織りなす、ピュアで切ない青春ラブストーリー。女子高生・藤宮香織を川口春奈が、同級生・長谷祐樹を山﨑賢人がそれぞれ演じるほか、祐樹の親友・桐生将吾役に「超特急」7号車・タカシこと松尾太陽、川口演じる香織の過去を知る転入生・九条一役に上杉柊平、祐樹の幼なじみ・山岸沙希役に高橋春織らが共演する。
熱気と歓声があふれる会場に登場した2人。MCから「今日は何か福岡らしいものは食べましたか?」と聞かれると、松尾が「めんたい重というお弁当を食べました!とても美味しかったです!僕はお仕事で行かせていただくことが多いのですが、本当にご飯が美味しいですよね。とても魅力的で温かい場所なので、何度でも来たくなります!」と地元ファンにはうれしいエピソードを披露。
さらに「川口さんは長崎ご出身ですが、福岡にはどんな印象をお持ちですか?」という質問には、川口から「お友達が居るので福岡にはよく来ます。上京する前に、福岡で遊んだり美味しいものを食べたりしていたので、すごく大好きな場所です」と、自身も本当に大好きな場所であることを明かした。
この日は初の“本編上映後”の舞台挨拶ということもあり、様々な撮影秘話も飛び出した。「実際に山﨑さんをはじめ同年代の方々と共演されて、現場の雰囲気はいかがでしたか?」と聞かれると、川口は「(松尾に向かって)楽しかったねー!私は普段緊張しがちで人見知りなところがあるんですが、同年代が多かったので、すっと皆さんに馴染めて、和やかな雰囲気でいいお芝居ができる環境でしたね」と笑顔。松尾も「川口さんは演技に対してストイックで、持っているものを全てぶつけていく感じがしました。僕は今回単独で映画に出演するのは初めてだったのですが、本当に毎日勉強させてもらう日々でした」と、仲の良い現場でありながら、共に共演者に刺激を受けながら真剣に芝居に挑んだことを明かした。
さらに「松尾さんは現場では“いじられキャラ”だったとか?」との質問も。川口は「本当にかわいらしくてみんなを癒してくれる方なので。逆にみんなで松尾さんに甘えていましたね。ちょっと疲れたから何かやってみて、とか、歌ってみて、とかお願いしていました(笑)」とお茶目な一面を披露。松尾は「(笑)少しでも癒しを提供できたらという気持ちでやっていました。どんな目的で現場に来てるんだって話ですけどね(笑)」と笑顔をのぞかせた。
また、撮影時の印象的なエピソードを聞かれると、松尾は「学校が舞台となっている作品なので、みんなでワイワイガヤガヤしていたなかで、山﨑さんが僕のことを普段タカシタカシって呼んでくれるのがすごくうれしかったんです。でも撮影中、あるシーンで山﨑さんが『おーい将吾!一緒に帰ろうぜ』と台詞で言うところを、直前まで僕の名前を呼んでいたからか、『おーいタカシ!』と思いっきり間違えちゃったのがすごく印象に残ってますね。そんな和気藹々とした明るい雰囲気だったので、僕も気負わずに演じられてすごく楽しい思い出です」と、山﨑との思い出を披露。
川口も「学校で撮ることがほとんどで、寒い時期に撮っていたので皆でストーブを囲んでご飯を食べたり何気ない話をしたり、松尾さんの歌声を聴いて癒されたりしていましたね」と語った。さらに、「この映画で気に入っているシーンは?」という問いには、川口は「ラストシーンですね。そのシーンを撮った時、色んな想いが溢れ出てくるのを感じました。ご覧になった方がどうとらえるかは人それぞれなんですけど、前向きな希望が持てるそんなラストシーンだと私は思ったのですごく大好きなシーンです」と並々ならぬ思いを披露。
松尾も「僕は親友の長谷くんとの、火祭りの日のシーンですね。僕が『お前、全部ひとりで抱えてさ...すげーよ』と言うシーンがあるんですけど、将吾が初めて心を開いて本音を口に出した瞬間でもあるので、演じていてすごく印象深かったです」と自身の印象的なシーンについて明かした。
映画にちなみ、MCから「ところで松尾さんは劇中の祐樹のように、恋に積極的なタイプなのか気になるところですね」と聞かれると、川口からも「気になる!」の一言。松尾は「めっちゃ食いついてくるじゃないですか!でも嬉しいです(笑)どちらかと言うと恋には消極的な気がします。一体どんな人なんだろうなって色々と相手のことをうかがって、探っちゃいますね。とても心配性なのかもしれません」と本音を暴露。川口は「とても松尾さんらしいですね。劇中の長谷くんみたいに人に想いをストレートに何度も伝えるって勇気が必要ですよね」と共感をしつつも、「川口さんはそういう、祐樹のような積極的な男子はどう思いますか?」という質問には、「やっぱり想いはストレートに伝えてくれた方が女子は嬉しいと思います」と明かしていた。
最後に「この作品はすごく温かい雰囲気に溢れていると思います。自分にとって友達や身近な人がいかに大切なのかとういことにも改めて気づかせてもらえた作品です。悩んでいる人もこの作品を観た時に、何か答えを導き出せるような、そんな映画だと思うので、ぜひ何度でも大切な方と劇場に足を運んでください」(松尾)、「長谷くんのように、真っ直ぐに誰かを思う気持ちはピュアで温かくて、時に切ないですけど、すごく前向き気持ちにもなれるし、そういう心は素晴らしいなとこの作品を通じて感じました。私も香織という役に出会って本当に良かったし、色んな気持ちになって心がすごく動きました。そういった作品や役にはなかなか出会えないので、自分がとても没頭して夢中になれた大好きな作品です。ぜひ皆さんにもこの作品を愛してもらえたらうれしいです」(川口)と語った。
映画『一週間フレンズ。』は2月18日より全国公開
【CREDIT】
監督:村上正典 脚本:泉澤陽子
原作:葉月抹茶「一週間フレンズ。」(ガンガンコミックスJOKER/スクウェア・エニックス刊)
主演:川口春奈・山﨑賢人
配給:松竹株式会社 公式サイト:http://ichifure.jp
©2017 葉月抹茶/スクウェアエニックス・映画「一週間フレンズ。」製作委員会