映画『三度目の殺人』完成披露試写会が31日、都内・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、福山雅治、役所広司、広瀬すず、吉田鋼太郎、斉藤由貴、満島真之介、監督の是枝裕和が登壇した。
本作は、勝利にこだわる弁護士・重盛の目を通して、弁護を担当する殺人犯・三隅の底意と真意を凝視し、考え、想像していく法廷心理サスペンス。30年前にも殺人の前科がある三隅の弁護を、やむを得ず担当することとなった弁護士・重盛を福山雅治が、解雇された工場の社長を殺し、死体に火をつけた容疑で起訴される殺人犯・三隅を役所広司がそれぞれ演じる。共演に、物語の鍵を握る少女で被害者の娘・山中咲江役に、『海街diary』以来2度目の是枝組参加となる広瀬すず、ほか斉藤由貴、吉田鋼太郎、満島真之介、松岡依都美、市川実日子、橋爪功らが脇を固める。
8月30日(水)〜9月9日(土)まで開催される第74回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門への正式出品が決定した本作。1995年の第52回ヴェネチア国際映画祭にて、監督デビュー作にして金のオゼッラ賞を受賞した『幻の光』(95)以来22年ぶり、2回目のコンペティション部門での出品を果たした是枝監督は「1本目の作品で初めて訪れたのがヴェネチアだったので、自分の中では色んな映画祭の中でも特別な映画祭。自分を世に出してくれた恩もありますし、そこに22年ぶりに新しい作品を持って訪れることができる。自分の成長した姿をヴェネチアの皆さんに見ていただけるかなと思っております。楽しみです」と真摯に語る。
福山は「嬉しいですね。前回『そして父になる』の時に初めて海外の映画祭に行かせていただいて、何もかも初めての経験をさせていただきました。それも全てが良いことだったので、また行かせていただけたら、また良い体験ができるんですが...今回もし“行けたら”どんな世界が見れるのかな?もし“行けたら”ですけど」と期待を込めていた。
また、今回が広瀬と初共演だったが、事前に『海街diary』で組んだ是枝監督、リリー・フランキーから広瀬の印象を伺っていたようで「『とにかく広瀬すずちゃんに会うと、みんな甘酸っぱい気持ちになる』と聞きました」と福山。
続けて、「“甘酸っぱくなる”ったって、いっぱい可愛い人や綺麗な人いますから、『そんなことないでしょ』と思っていたんです。で、実際お会いしたら、ま〜甘酸っぱくなる(笑)なるんですよ!」と広瀬の魅力に惚れ惚れな様子。「いい年こいて恥ずかしいんですが、すっごい甘酸っぱくなるんです!なんなんでしょう?(笑)」と照れ笑いを浮かべる福山を横に、役所は「僕は斉藤さんに甘酸っぱくなります!」とこぼしていた。
映画『三度目の殺人』は9月9日(土)より全国公開
【CREDIT】
監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:福山雅治、役所広司、広瀬すず、吉田鋼太郎、斉藤由貴、満島真之介、市川実日子、橋爪功
製作:フジテレビジョン アミューズ ギャガ
配給:東宝 ギャガ
公式サイト:gaga.ne.jp/sandome
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