映画『オーシャンズ11』が31日、都内・TOHOシネマズ六本木にて開催中の第30回東京国際映画祭にて上映され、トークショーにスティーヴン・ソダーバーグ監督が登壇した。
拍手で迎えられたソダーバーグ監督は「みなさん、お越し頂いてありがとうございます」と挨拶し、話題は早速本作のことに。『オーシャンズ11(1960年のオリジナル版)』をソダーバーグ監督はどう評価し、本作にどうやって取り入れたのか?と聞かれると「あの映画は、非常にあの時代を反映した映像的文化だったと思います。ただ、もっと改善できる余地があると思ったんです。特に脚本ですね。だからリメイクをすることに躊躇はなかった。でも私はそれまで、あんなにスケールの大きい映画を撮ったことがなかったので、恐怖に怯えていました(笑)」と当時を振り返った。
インディペンデントを貫いてきたソダーバーグ監督が、ハリウッドメジャーに挑戦した本作について「私が作った映画の中で1番、スーパーヒーロフィルムに近いと感じています。さらに私はファンタジーであるとも捉えています。視覚的になんでもやっていいと言うチャンスを与えてくれました。そういう作品は今、少ないんです。」と語り、「1から3までを視覚的に繋げているのはズームレンズです。当時は古いとされていたズームレンズを有効的に多用したことで、同じシリーズだとわかりやすい作りになっています」撮影秘話を話した。
第30回東京国際映画祭は2017年10月25⽇(⽔)〜11⽉3⽇(⾦)にわたって六本⽊ヒルズ、EXシアター六本⽊ほか開催
公式サイト:www.tiff-jp.net