「アジアの未来部門」ミャンマーと共同制作『僕の帰る場所』が2冠!【第30回東京国際映画祭】

30回東京国際映画祭・クロージングセレモニーが3日、都内・EXシアター六本木にて行われ、「アジアの未来部門」で『僕の帰る場所』が2冠、藤元明緒監督らが登壇した。

第30回東京国際映画祭

はじめに「国際交流基金アジアセンター 特別賞」で受賞し、登壇した藤元監督は「本当にスタッフ、役者の方々、協力してくれた皆さんのおかげでこんな素敵な場に立っていると思います。本当にありがとうございます」と語った。

第30回東京国際映画祭

その後、スペシャル・メンションの発表を終えて、作品賞の受賞で再び名前を呼ばれると、大きな歓声が。念願のキャスト陣やスタッフ陣と共に登壇した藤元監督は「すごい気を抜いていました、作品賞いいなって(笑)」と笑いを誘い「さっきすごい1人で立ったのが寂しくて、今日ミャンマーから来てくれた役者さんたちと一緒に上がれて本当によかったです」と笑顔を見せた。

第30回東京国際映画祭

また、藤元監督は「日本とミャンマーの中で彼らたちが映画を作るってことを超えて、本当に彼らが生きている生き様っていうのを今回みんなで精一杯描けたと思っています。だからこの作品がこうやって評価してもらえてよかったです」と話し、共に登壇したキャスト陣は現地で知り合った、演技経験の無い初出演の人たちばかりだと明かした。

第30回東京国際映画祭

さらに、記者会見では、受賞時を「僕だけの賞じゃなくて、日本とミャンマーでやってきた中で頂いた賞だと思います。みんなで壇上に上がれて、子供達やミャンマーの家族が喜んでいる様子を見て、4年間位かかっているので本当に報われたなという気持ちです」と振り返った。

フィクションでありながら、ドキュメンタリーのような生々しさを評価された本作については「そう言ったお声を沢山頂いて、嬉しく思います。ドキュメンタリータッチでやろうっていう意識は全然なくて。(キャスト陣は)僕が脚本を書いた中で、同じ思いを持って共感してくれた人たちだったので、演じるっていうよりは、そのままの自分たち、ありのままを見せて頂きました。シチュエーションの中で生きているという姿を撮ろうとスタッフとも思っていました」と語った。

第30回東京国際映画祭は2017年10月25⽇(⽔)〜11⽉3⽇(⾦)にわたって六本⽊ヒルズ、EXシアター六本⽊ほか開催

公式サイト:www.tiff-jp.net

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