中村文則×又吉直樹×高山一実が大盛り上がり!『冬きみ』魅力を語りつくす豪華鼎談が実現

芥川賞作家・中村文則原作の同名サスペンス小説を、EXILE/三代目 J Soul Brothersの岩田剛典主演で映画化した『去年の冬、きみと別れ』が3月10日(土)に公開される。この度、中村文則(原作者)×又吉直樹(ピース/お笑い芸人・小説家)×高山一実(乃木坂46/歌手・タレント)が本作の見どころと魅力を語りつくす豪華鼎談が実現した。

去年の冬、きみと別れ
(左から)高山一実、又吉直樹、中村文則

映画を観た感想を「僕は原作のファンで内容も知ってるはずなのに、『この後、こうなんのかな』と思ったことが一つも一致しなかった。途中から原作のことはすっかり忘れて(笑)、ただただ、すごいものを今観ているんだということしかなかったです」と話すのは又吉。

去年の冬、きみと別れ

原作を読んでいてもダマされる“強者”サスペンスと化した本作を存分に堪能したようで、中村作品のファンであり、又吉同様に原作を読んでいた高山も「冒頭から驚き、すぐ映画の世界に入り込んで感情移入し、目が離せなかったです」とコメント。

去年の冬、きみと別れ

「この映画は多くの罠や謎を散りばめているわけですが、単なる謎解きものではないので、鑑賞後に残る感情が一つの成分ではないんです。特に後半から何とも言えない悲しさ、やるせなさもあって……」と驚愕の結末がもたらす感情について語る又吉の話に加えて、高山が「登場人物は皆、深刻な感情や暗い部分を抱えているし、次々大変なことも起こるのですが、観終えた後、なんかスッキリしたんですよね」と鑑賞後の心境を明かすと、中村も「分かる。なんか不思議な解放感みたいなのがありましたね」と共感を示す。

去年の冬、きみと別れ

中村は「僕は脚本を読んでいるから どうなっていくか分かっているのですが、それでも違うところで映画に引き込まれているから、ダマされているような気になりました。監督の撮り方と役者さんの圧倒的な演技力によるものですね」 とコメント。

去年の冬、きみと別れ

そして、「会話だけで伝えようとする と分かりづらい複雑な状況や心境を、ちょっとした目の動きなどの 表情や仕草で伝えてくれる」と原作者ならではな目線で、映画『冬きみ』の魅力を語り、更には「岩田剛典さんの役作りも見事でした」と大絶賛。映像化不可能と言われてきた原作を徹底したリアリティに裏打ちされた演出で鮮やかに映像化し、すべてのキャストからら“新しい顔”を引き出すことに成功した瀧本監督のこだわりの<映像美>には3人とも魅了された様子。

去年の冬、きみと別れ

原作小説を書こうと思ったきっかけを「小説の可能性を追求したかった。テーマは『人間の欲望』。その源は何なのかや、一線を越えると人はどう なってしまうのかなど、書きたいことがたくさんありました。恋愛の要素も含めて」と振り返る中村に続いて、又吉は「人間にはいろんな要素がある。悪者だってただ悪いだけじゃないし。中村さんの小説はそういう一人ひとりの複雑な感情を丁寧に描いているので、読みながら自分の内面とすごくシンクロして好きなんです。今回の映画もそう。描かれているのはただの憎しみではなく、そこに愛があるからたまらない。愛を感じるから、どの登場人物も突き放せないんです」は原作の世界観をそのままに見事に映像化に成功した本作の魅力を熱く語る。

去年の冬、きみと別れ

そして、中村からは「難しい映画ではないのに、深いものが残る。しかも映画の魅力とメジャー性、そして文学性までも成立させています」と原作者から映画への最高の賛辞が贈られた。

所属する乃木坂46のメンバー内は映画好きが多いそうで、「“ダマされる”に100賭けるぐらい面白いから絶対観て!』って宣伝します。ていうか、私自身が早くメンバーとこの映画の話をしたくて仕方がないんです。一度観ているのに公開が本当に待ち遠しいです」と高山。その言葉は原作を読んでいても、読んでいなくても本作に魅了され、映画はもちろん、観た後まで楽しめる<予測不能!サスペンス>封切への期待を更に高める。

本鼎談は一部のみで、全貌は3月5日(月)発売の「朝日新聞」にて掲載されている。


中村文則が初めて挑んだキャリア最高傑作との呼び声高い小説を原作に描かれる本作は、盲目の美女が巻き込まれた焼死事件の真相を追う新進気鋭のルポライター・耶雲恭介の姿を描くサスペンス。人間の内面に深く肉薄した究極の「愛」を描きながら、1ページ、1ページと、予断を許さないストーリーが猛スピードで展開していく。

謎の焼死事件の真相を追うルポライター・耶雲恭介を岩田剛典が演じ、耶雲の婚約者・松田百合子役に山本美月、耶雲が事件の取材ルポタージュの提案をする週刊誌・編集者の小林良樹役に北村一輝、耶雲の取材対象者であり事件の被告である世界的フォトグラファー・木原坂雄大役に斎藤工、木原坂の姉で弟を事件からかばう朱里役に浅見れいなが名を連ねる。監督を『脳男』『グラスホッパー』などで知られる瀧本智行が務める。

映画『去年の冬、きみと別れ』は3月10日(土)より全国公開

(C)2018映画「去年の冬、きみと別れ」製作委員会

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