岩田剛典『冬きみ』メイキング映像、作品の本当のテーマは“欲望”と“愛情”──

芥川賞作家・中村文則原作の同名サスペンス小説を、EXILE/三代目 J Soul Brothersの岩田剛典主演で映画化した『去年の冬、きみと別れ』が3月10日(土)に公開される。この度、本作のメイキング映像が到着した。

去年の冬、きみと別れ

本作の撮影は2017年7月上旬から開始され、監督の強い要望もあり、ほぼ順撮りで行われた。今回到着したメイキング映像では瀧本監督の繊細かつ丁寧な演出で進められた岩田、山本、斎藤の激動の撮影が垣間みることができる。

中でも最後に映し出される木原坂のスタジオが炎上するシーンは、スタッフ・キャスト共に「すごい迫力だった!」と口をそろえた場面。消防車が常時待機するなど安全面には十分の配慮はしているものの、想像以上に燃え盛る炎の熱気に内心スタッフは冷や汗をかいたとか。本物の炎を使いたいという監督の強いこだわりによって、作られたリアリティ溢れる環境下で耶雲(岩田)と木原坂(斎藤)が激しく火花を散らす、鬼気迫る演技はスクリーンにそのままの迫力で投影され本編の中でも強く印象に残る名シーンとなった。

去年の冬、きみと別れ

“映像化不可能”と言われていた原作を鮮やかに演出した瀧本監督。緻密な計算の元、全編を通して丁寧にかつ美しく描き切り、その手腕の元、映画ファンも唸る見事な仕上がりに。「緻密な計算の元にエンタメとして成立させている作品。僕の演技で崩したくないというプレッシャーを自分自身にかけていました」と語る通り、岩田は監督の頭に描かれた設計図に、また<耶雲>という男を忠実に体現するために、自らプライべートの楽しみも断ち、真摯に全身全霊に作品へと打ち込んだ。

木原坂に奪われた最愛の人を守るため、事件の真相を暴くため、激しく葛藤し狂おしいまでに一途な愛を貫く男の生き様を迫真の演技で体現し、<映画俳優>として、新たな一歩を踏み出した岩田と共に魅せる人気&実力を兼ね揃えた山本、斎藤、浅見、土村、北村らの名演合戦には期待せざるをえない。


中村文則が初めて挑んだキャリア最高傑作との呼び声高い小説を原作に描かれる本作は、盲目の美女が巻き込まれた焼死事件の真相を追う新進気鋭のルポライター・耶雲恭介の姿を描くサスペンス。人間の内面に深く肉薄した究極の「愛」を描きながら、1ページ、1ページと、予断を許さないストーリーが猛スピードで展開していく。

謎の焼死事件の真相を追うルポライター・耶雲恭介を岩田剛典が演じ、耶雲の婚約者・松田百合子役に山本美月、耶雲が事件の取材ルポタージュの提案をする週刊誌・編集者の小林良樹役に北村一輝、耶雲の取材対象者であり事件の被告である世界的フォトグラファー・木原坂雄大役に斎藤工、木原坂の姉で弟を事件からかばう朱里役に浅見れいなが名を連ねる。監督を『脳男』『グラスホッパー』などで知られる瀧本智行が務める。

映画『去年の冬、きみと別れ』は3月10日(土)より全国公開

(C)2018映画「去年の冬、きみと別れ」製作委員会

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