映画『海を駆ける』完成披露イベントが7日、都内・テアトル新宿にて行われ、主演のディーン・フジオカをはじめ、太賀、阿部純子、鶴田真由、監督の
第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞を受賞(『淵に立つ』にて)した深田晃司が監督を務め、日本・インドネシア・フランスの共同製作で贈る本作。人間の生活は自然と共にあるというさまを、国籍や宗教を越えて育まれる若者たちの友情ともに描き出す。
ラウと名付けられた謎の男を演じるディーン。役の難しさを問われると、「非常にチャレンジングでした。どれだけ“ラウ”という器になれるか。監督とたくさんコミュニケーションをとって役を作り上げていきました」とコメント。
インドネシアの北端に位置するバンダ・アチェでのオールロケに「インドネシアの魅力に、もっと気付いて欲しい。アチェのコーヒーがすごく美味しいんです!アチェで1ヶ月過ごしていくうちに、コーヒー飲めなかった僕が『美味しいものなんだ!』と思えるようになった」と笑顔をのぞかせた。
深田組3度目の参加、インドネシア語に初めて挑戦した太賀は「回を増すごとに緊張感が増していく。毎回、自分の新しい引き出しを出していかないといけない現場です」と述懐。続けて、「インドネシア語というものに所縁もなく、本当にまっさらな状態で挑んだ。とても難しかったです。現地の方に細かいディティールをブラッシュアップしてもらったり、ディーンさんにインドネシア流の食事の仕方だったりを教えてもらいました」と振り返った。
ディーンは「右手で食べる!指の使い方とかね。ノールックで食べたりしてたよね(笑)インドネシアで歌手デビューしちゃうんじゃないかってくらい現地に馴染んでた。すごく楽しかったなぁ」とはにかんでいた。
鶴田は、ディーンとの共演に「ディーンさん普段の佇まいが美しくてピュアだから、そのままラウという役に活かされてた。ある、私とのシーンのディーンさん、もの凄く美しいです!芝居しながら見惚れました」と絶賛。
深田監督も「演技だけでは辿り着けない領域に、ディーンさんが演出してくれた。彼の生き方・キャリアがラウという役を作る後押しになった。ディーンさんにお願いして良かった」と明かし、会場を沸かせていた。
映画『海を駆ける』は5月26日(土)より全国公開
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