真木よう子、井上真央、桜庭ななみ、大泉洋らが出演する映画『焼肉ドラゴン』より、笑い声と怒鳴り声が絶えない活気ある焼肉店「焼肉ドラゴン」のセット写真が到着した。
本作は、関西の地方都市の一角で、一家が営む小さな焼肉店を舞台に、故郷を奪われた6人の家族が時代の波に翻弄されながらも、泣いて笑って力強く生きる姿を、ユーモアに満ちた描写・印象的な台詞と共に描く。
長女・静花役に真木よう子、次女・梨花役に井上真央、三女・美花役に桜庭ななみ、静花への思いを秘めたまま梨花と結婚する男性・哲男に大泉洋が扮する。舞台版の作・演出に引き続き、鄭義信が本作で初監督を務める。
解禁となったセット写真は、毎日常連客で賑わい、笑い声と怒鳴り声が絶えない活気ある焼肉店「焼肉ドラゴン」のセット写真。本作の時代設定である70年代が忠実に再現されており、細部にまでこだわった小道具や家具がリアルな生活感を醸し出している。
本作の美術監督を務めたのは、映画『血と骨』で第28回日本アカデミー賞優秀美術賞を受賞し、『64-ロクヨン- 前編/後編』『あゝ荒野 前篇/後篇』などの美術を担当した磯見俊裕。磯見も「この作品は歴史的に虐げられた人たちを描こうとしているわけではなく、普遍的な家族の姿と、人間のあり方を描いている。だから、家族や町の人が集まる焼肉屋は、環境としては貧乏だけど、みんなにとって居心地のいい、幸せな空間にしたかった」と語っている通り、まるで自宅の様な、いつまでも居座りたくなる店内装飾だ。
また、店の外にも強いこだわりがある。撮影開始にあたり、磯見が大阪中の解体現場を周り実際の廃材をかき集め、撮影スタジオに持ち込み建てられただけあって、「焼肉ドラゴン」とその一角は映画のセットとは思えない程の仕上がりとなっている。錆びついたトタン屋根や、乱雑に積み上げられている廃材から、長年住み桜庭ななみ続けている事を感じさせる家族の生活ぶりが伝わってくる。さらには、鄭義信監督の実家が屑鉄屋だったこともあり、セットの1つに屑鉄屋を作り、見えない部分のディティールまで強くこだわったそうだ。
映画『焼肉ドラゴン』は全国公開中
(C)2018「焼肉ドラゴン」製作委員会