映画『累-かさね-』完成披露試写会が22日、都内・イイノホールにて行われ、キャストの土屋太鳳、芳根京子、横山裕(関ジャニ∞)、壇れい、浅野忠信、監督の佐藤祐市が登壇した。
1人2役(累&ニナ)=2人1役に挑戦した土屋と芳根。美貌に恵まれながらも、女優として花開かずにいた舞台女優・丹沢ニナを演じる土屋は「役の持つ威力がすごすぎて、押し潰されました。丹沢ニナちゃんは普通の美人ではなく、絶世の美人。(芳根と演じる)累と入れ替わったら演技の天才。これはハードルが高いなと…」と苦悩を明かす。
天才的な演技力を持って生まれながらも、自らの醜い容貌に強いコンプレックスを抱いて生きてきた淵累を演じる芳根は「こういう役はなかなかないと思うので、演じさせていただくからには、自分のできることを全力でやっていこうと、それだけを持って撮影期間過ごさせていただきました」とコメントした。
1人2役(累&ニナ)=2人1役を演じたことで、深い絆が芽生えた様子の土屋と芳根。舞台挨拶では、芳根が感極まり涙を浮かべた際には、土屋がそっと寄り添ったりと、互いに支えあう姿も垣間見られた。芳根は「一緒に累とニナを作れたのが、太鳳ちゃんでよかったなってすごく思います!」と笑顔を見せた。
土屋は「キョンちゃん(芳根)との焼肉をまだ実現できてない!番宣で一回できたんですが、プライベートでいけたらなと思います!監督とも皆さんとも、シースー(寿司)にいきたいです!」とにっこり。前に、スイスで行われた第18回ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭で「観客賞」を受賞したことを口にしていた土屋から、「シースー(寿司)」という言葉が飛び出したため、すかさず横山が「スイスの後やから、ちょっとややこしなった(笑)」と笑いながらツッコミを入れていた。
最後に芳根は「今日を迎えられて本当に嬉しく思います。本当に身を削って、苦しみながらも助け合いながらも、本当に本当に命を懸けて撮影させていただきました」と涙し、土屋とハグをして称えあう。その様子に、横山と浅野もハグを交わしてみせ、仲睦まじい様子をのぞかせた。
伝説の女優を母に持つ淵累は、天才的な演技力を持って生まれながらも、自らの醜い容貌に強いコンプレックスを抱いて生きてきた。一方、舞台女優・丹沢ニナは、美貌に恵まれながらも、女優として花開かずにいた。そんな2人が、キスをすると顔が入れ替わる不思議な口紅に導かれて出会ったとき、運命の歯車が動き出すさまを描く本作。
土屋太鳳×芳根京子の2人が、口紅の力で“キス”をした相手と<顔が入れ替わる>という設定を踏まえ、1人2役(累&ニナ)=2人1役に挑戦する。共演に横山裕(関ジャニ∞)、檀れい、浅野忠信が名を連ねる。
映画『累-かさね-』は9月7日(金)より全国東宝系にて公開
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