『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン監督・脚本最新作『ヴィジット』の予告編が公開された。シャマラン監督が『ハプニング』以来7年ぶりに手がけるスリラー映画で、『パラノーマル・アクティビティ』や『インシディアス』などの大ヒットホラーシリーズをプロデュースしてきたジェイソン・ブラムと初タッグを組み、今まで以上に不気味な雰囲気に包まれた世界観を描き出す。
このたび公開された予告編では、休暇を利用し、祖父母の家に訪問(ヴィジット)した姉弟の姿が冒頭に映し出されている。優しい祖父母の歓迎を受け、楽しい帰省のはじまりに笑顔を見せる2人だが、「楽しい時間を過ごすこと」「好きなものは遠慮なく食べること」「夜9時半以降は部屋から絶対に出ないこと」という3つの奇妙な約束を破ってしまう。その日から和やかだった家の雰囲気は一変し、祖父母は不可解な行動を取りはじめる。最後には、カメラに向かってシャマラン監督が「あなたは既にダマされている」とコメントする様子が挿入されており、約束を破った姉弟に待ち受ける恐怖と、シャマラン監督の真骨頂である衝撃的な展開を期待させる映像となっている。
日本版予告編のナレーションを務めているのは、アニメ「機動戦士ガンダムSEED」の主人公キラ・ヤマト役などで知られる声優の保志総一朗。これまでにも様々なキャラクターを演じてきた保志が、今回のナレーションでは今までに見せたことのないギャップを生み出すことに初挑戦。「おばあちゃんの家には、3つの約束があった」と明るい声で話す冒頭から、最後では低音の鬼気迫る声で本作のタイトルを読み上げており、映画の内容を暗示させる仕上がりとなっている。保志は今回のナレーションについて、「登場人物の気持ちと、第三者的な立場であるナレーションという側面との中間を意識してやりました。いつもはキャラクターになりきるため、どうしても気持ちが強く入ってしまいますが、気持ちを混ぜつつ、語るというのが難しかったです」と説明。作品については「怖い映画は得意な方ではありませんが、本作の予告は見ていくうちに惹き込まれていく仕上がりになっていました。映画の中身をどれだけ面白く伝えられるかという部分が予告編の醍醐味だと思うのですが、日常の和やかな雰囲気から後半にかけてのギャップがすごく印象的で、ナレーションをしながらも内容がかなり気になりました」とコメントを寄せている。
映画『ヴィジット』は、2015年10月23日(金)TOHOシネマズ みゆき座ほか全国公開
(C) Universal Pictures.