『アップグレード』特集|ユーモラスだけど冷酷!新感覚の“高次元SFアクション”を見逃すな!

10.11(金)公開
映画『アップグレード』特集

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10.11(金)公開『アップグレード』 (C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

ゲット・アウト』をはじめ、『セッション』や『ブラック・クランズマン』といったアカデミー賞作品から、『パラノーマル・アクティビティ』シリーズや『インシディアス』シリーズ、『ハロウィン』などのホラー作品をも手掛ける気鋭のプロデューサー、ジェイソン・ブラムと、『ソウ』シリーズの脚本を手掛け、『インシディアス 序章』で監督デビューを果たしたリー・ワネルがタッグを組んで誕生したSFアクション映画『アップグレード』が10月11日(金)より公開される。

◆ジェイソン・ブラム×リー・ワネルがタッグ!「観客賞」2度受賞の話題作

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10.11(金)公開『アップグレード』 (C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

アップグレード』は、2018年の「サウス・バイ・サウスウエスト」のミッドナイターズ部門と第51回シッチェス・カタロニア国際映画祭オフィシャル・ファンタスティック・コンペティション部門において共に「観客賞」を受賞しているほか、「Rotten Tomatoes」でも87%フレッシュを獲得している話題作。生身の人間のようでありながら、AIに操られた男の斬新なアクションが髄所で繰り広げられる、高次元のSFアクションなのだ。

◆事故で全身麻痺となった男が“AI(人工知能)チップ”を埋め込み覚醒!

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10.11(金)公開『アップグレード』 (C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

物語の舞台は、近未来のオーストラリア・メルボルン。自動車修理工のグレイ・トレイス(ローガン・マーシャル=グリーン)は、愛する妻アシャ(メラニー・バレイヨ)とともに平穏な日々を送っていた。ある日、ビンテージカーの修理が終わり、依頼主のもとに妻と返却に向かうと、そこは海沿いにそびえたつ巨大な岩の地下にある大手IT企業ヴェッセル社の研究施設だった。施設内で2人は、「STEM(ステム)」と名付けられたAI(人工知能)チップの存在を、同施設の経営者であるエロン・キーン(ハリソン・ギルバートソン)から知らされる。

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10.11(金)公開『アップグレード』 (C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

施設からの帰路、グレイと妻が乗る自動運転中の車が突如制御不能となり、猛スピードでルートを外れた車は、人気のない埠頭で横転する。そして目の前に現れた謎の男たちによって2人は車の中から引きずり降ろされ、訳も分からぬまま一瞬にしてすべてを奪われる。なんとその場で妻は無惨に銃殺され、グレイ自身も脊椎を損傷して全身麻痺となってしまったのだ。

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10.11(金)公開『アップグレード』 (C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

事件から3ヶ月後、車椅子生活を余儀なくされたグレイは、ヴェッセル社のエロンから「『STEM』を身体に埋め込めば、AIの力によって再び身体を動かせるようになる。もう一度歩けるようになりたくないか?」との提案を受け、実験台となることを受け入れる。手術は無事に成功し、AIに身をゆだねることで人間を超越した驚異の身体能力を手に入れたグレイは、冷静沈着かつ合理主義で、一切容赦しない相棒「STEM」の威力を駆使しながら、妻を殺した謎の組織の正体を突き止め、壮絶な復讐劇を繰り広げていく──。

◆リー・ワネル、脚本執筆中に影響を受けたのは「『ターミネーター』だった」

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映画『アップグレード』監督のリー・ワネル

本作の脚本も手掛けたリー・ワネル監督は、執筆中に影響を受けたのは「『ターミネーター』だった」と話し、「ジェームズ・キャメロン監督の演出や脚本がすぐれているだけでなく、まるで手品のような巧妙さがある。アーノルド・シュワルツェネッガーの演じる殺人的なロボットも実に見事で、本当にあの皮膚の下がサイボーグなのではないかと錯覚してしまうほどだった。彼の存在そのものが、あの映画の特殊効果だと思う。僕は、これと同じようなことを『アップグレード』で実現したいと思っていた」と、製作意図を明かしている。

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10.11(金)公開『アップグレード』 (C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

さらに『ターミネーター』意外にも、『スキャナーズ』『遊星からの物体X』『ロボコップ』『トータル・リコール』といった作品からも多大な影響を受けてはいるものの、「単に、こういった映画のトリビュート作品に終わるのではなく、これらの映画の核にあるテーマを使って現代の物語を書きたいと思った。感触があって、垢にまみれたような──。どこか、観客が自分を見ているような感覚に陥る作品が作りたかった」と振り返る。

◆覚醒する主人公×AI「STEM」声優、キャスティングの妙が魅せるコンビ!

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10.11(金)公開『アップグレード』 (C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

本作の主人公グレイを演じているのは、『プロメテウス』や『スパイダーマン:ホームカミング』で知られる、ローガン・マーシャル=グリーンだ。起用の理由について「主役には、この役が要する身体能力にしっかりと答えられる俳優が必要だと感じていた。この映画に大きな特殊効果があるとすれば、それは、俳優の身のこなし方であるからだ」とワネル監督が話す通り、AIである「STEM」と主導権が切り替わった途端、なめらかな動きが突如機械的でカクカクした動きに切り替わる様子を、ローガンは自身の肉体で完璧に表現している。

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STEM (C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

一方、グレイの脳内に直接話しかけてくる「STEM」の声を演じているのは、『シティ・オン・ファイアー』などにも出演している俳優サイモン・メイデンだ。監督が脚本執筆時に脳内でイメージしていた「STEM」の声にピッタリだったうえ、ローガンとの相性の良さを感じたことから、彼の声が採用されることになったという。彼の声は、「Siri」や「Alexa」同様、あたかも我々の日常生活の中に「STEM」が実在するかのような説得力をもたらす効果を発揮しているのだ。ローガン・マーシャル=グリーン×サイモン・メイデン、まさにキャスティングの妙が魅せるコンビが劇中で繰り広げるアクションシーンは必見だ。

◆ユーモラスだけど冷酷!新感覚の“高次元SFアクション”を見逃すな!

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10.11(金)公開『アップグレード』 (C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

機械ならではの非情さと指示に従う従順さ、そして時に暴走して制御不能になる「STEM」のキャラクターが、ローガンの肉体とサイモンの声、そして最新技術によって、どこかユーモラスな雰囲気をまといながらも、冷酷かつおぞましく表現されているのは、まさに本作ならではの特徴だ。そして随所にリアリティを感じさせる要素をちりばめることで、観客に「荒唐無稽な物語」であると感じさせないところが、古いものと新しいものが融合した「近未来」のメルボルンを舞台にした『アップグレード』ならではの面白さであると言えるだろう。ジェイソン・ブラムとリー・ワネルのタッグによって生み出された、「前人未踏」の“高次元SFアクション”を見逃すな!(文/渡邊玲子)

映画『アップグレード』は10月11日(金)より渋谷シネクイント、新宿シネマカリテにて公開

(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS

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作品情報

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3.5
2019/10/11(金) 公開
出演
ローガン・マーシャル=グリーン/メラニー・バレイヨ/スティーブ・ダニエルセン/アビー・クレイデン/ハリソン・ギルバートソン/ベネディクト・ハーディ ほか
監督
監督・脚本:リー・ワネル