注目度急上昇中の英国若手女優イモージェン・プーツ【監督・俳優のすすめ Vol.17】

『Vフォー・ヴェンデッタ』での映画デビュー後、ハリウッド映画『28週後…』に出演。その後も『フライトナイト/恐怖の夜』、『ニード・フォー・スピード』などハリウッド大作のヒロイン役を務める。一方『フィルス』、『JIMI:栄光への軌跡 』といった母国イギリスの映画でも活躍。名匠ピーター・ボグダノヴィッチの13年ぶりの新作『マイ・ファニー・レディ』では、オーウェン・ウィルソンと並び主演に抜擢されたイモージェン・プーツの魅力に迫る。

大作からコメディまで幅広くこなす注目度急上昇の若手女優

イモージェン・プーツは2005年『Vフォー・ヴェンデッタ』で映画デビュー。映画初出演では台詞のない役だったが、2本目の出演作『28週後…』で、主人公の娘役という主要キャストに抜擢される。本作をきっかけに注目を集め、マイケル・ダグラス主演『ソリタリー・マン』、1985年製作のホラー映画のリメイク『フライトナイト/恐怖の夜』、マイケル・ファスベンダー主演『ジェーン・エア』、ジェームズ・マカヴォイ主演『フィルス』などに出演。

2012年の『25年目の弦楽四重奏』では、フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、クリストファー・ウォーケン、マーク・イヴァニールら豪華キャストと共演。2013年『JIMI:栄光への軌跡』では、キース・ウィチャーズの元恋人でジミ・ヘンドリックスを発掘したリンダ・キース役を好演。人気ゲームを映画化した2014年『ニード・フォー・スピード』では、メインのヒロイン役を演じた。

2007年以降イモージェン・プーツの映画出演は途切れることなく、2010年代はハリウッド大作なども含めて毎年3~4本の映画に出演している。はっきりとした目鼻立ちの美人でありながら、コメディ映画などで見せる表情豊かな演技に魅了される人も多い。日本公開未定・待機作にはテレンス・マリック監督、ナタリー・ポートマン、クリスチャン・ベイル、ケイト・ブランシェット共演『Knight of Cups』、トロント映画祭でも話題になったスリラー『Green Room』、ジャド・アパトー製作のコメディ映画『Conner4real』など、その躍進から今後も目が離せない。

注目度急上昇中の英国若手女優イモージェン・プーツ【監督・俳優のすすめVol.17】

 

イモージェン・プーツの魅力にハマる傑作映画を厳選!

『28週後…』(2007)

世界的にヒットした前作『28日後…』の監督ダニー・ボイルが製作総指揮を務めたゾンビ・アクションの続編。復興が始まったばかりのロンドンを再びウィルスの脅威が襲う。『アベンジャーズ』のホークアイ役でおなじみのジェレミー・レナーも重要な役で出演している。

イモージェン・プーツ演じるタミーは世界が再びゾンビの恐怖に陥るきっかけを作ってしまうという役どころ。映画ではタミーとその弟アンディが中心となって物語が展開する。映画出演2作目にして自然な演技が高評価を受け、撮影当時17歳ながらその大人びた美しい顔立ちでも注目を集めた。

28週後

『JIMI:栄光への軌跡』(2013)

27歳の若さで亡くなった伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスが、ロンドンで人生を変えるほどの衝撃的なデビューを果たした1966年からの2年間を描いた伝記映画。『それでも夜は明ける』の脚本でアカデミー賞を受賞したジョン・リドリー監督作。

イモージェン・プーツは、本作のキーパーソンで、ジミの才能を発掘した実在の人物リンダ・キース役。ジミを揺さぶるほどの人物をリアルに演じている。ChloéやMIU MIUのモデルにも起用される彼女が着こなす、60年代のファッションや髪型にも注目。

JIMI

 

イモージェン・プーツの最新映画をご紹介!

12月19日(土)から公開される最新作『マイ・ファニー・レディ』は、『ペーパー・ムーン』などの名匠ピーター・ボグダノヴィッチ監督が13年ぶりにメガホンをとった映画。『グランド・ブダペスト・ホテル』のウェス・アンダーソン、『フランシス・ハ』のノア・バームバックがプロデューサーを務める本作は、ニューヨークのブロードウェイを舞台にした「映画と人生への愛」にあふれた作品。

注目度急上昇中の英国若手女優イモージェン・プーツ【監督・俳優のすすめVol.17】
注目度急上昇中の英国若手女優イモージェン・プーツ【監督・俳優のすすめVol.17】

 

出演は浮気症の舞台演出家アーノルド役にオーウェン・ウィルソン、その妻で女優のデルタ役にキャスリン・ハーン、デルタに言い寄る俳優セス役にリス・エヴァンス、舞台の脚本家ジョシュア役にウィル・フォーテ、その恋人でセラピスト・ジェーン役にジェニファー・アニストンら豪華キャストが集結。イモージェン・プーツは女優を夢見るコールガールを演じ、次々に起こるトラブルを乗り切ろうと空回りしながら、キュートな魅力を発揮している。豪華なキャストたちとの、劇中での思わず笑ってしまう共演シーンも必見。


PROFILE
イモージェン・プーツ( Imogen Poots )
1989年、イギリス・ロンドン出身。父はテレビプロデューサーのトレヴァー・プーツ。獣医を目指すかたわら、週末はハマースミスのリバーサイド・スタジオで行われているヤング・ブラッド・カンパニーの即興演技のワークショップに通っていた。正式な演技のトレーニングを受けていないながらも、実践を通して演技力を身につけていった。ブランドのモデルとしても起用され、H&Mとマルニのコラボ・コレクションでは、ソフィア・コッポラ監督によるプロモーション映像にも出演した。

映画情報
『マイ・ファニー・レディ』
12月19日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMA他全国公開!
公式サイト:http://www.myfunnylady.ayapro.ne.jp
【監督】ピーター・ボグダノヴィッチ
【製作】ウェス・アンダーソン、ノア・バームバック
【出演】オーウェン・ウィルソン、イモージェン・プーツ、キャスリン・ハーン、ウィル・フォーテ、リス・エヴァンス、ジェニファー・アニストン
(2014/アメリカ/93分/アメリカンビスタ/5.1ch)

『マイ・ファニー・レディ』ポスター

©STTN Captial,LLC 2015

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