『ネオン・デーモン』N.W.レフン監督3年ぶり来日、主演エル・ファニングは「ライアン・ゴズリングの女性版」と絶賛

ドライヴ』『オンリー・ゴッド』のニコラス・ウィンディング・レフン監督が3年ぶりに来日し、最新作『ネオン・デーモン』を引っさげ、15日に都内・タワーレコード渋谷にてファンミーティングを行った。

ネオン・デーモン

本作は、究極の美を追い求めるファッション業界の裏側に渦巻く欲望を、白昼夢のような幻想的かつ煌びやかな映像で描き出すサスペンス。『マレフィセント』のエル・ファニングが主演を務めるほか、キアヌ・リーヴス、カール・グルスマン、ジェナ・マローンらが出演する。「アルマーニ」「サンローラン」などといったハイブランドが衣装協力として参加している。本作は第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されたほか、第29回東京国際映画祭の特別招待作品に選出された。

130名のファンが集まる会場に登場したレフン監督は、早々に「I LOVE MIYAZAKI」と、大好きな宮崎駿監督の名前を出し会場を沸かせた。「初めて来日したのは映画『ドライヴ』のプロモーションの時だったのですが、夜の東京を初めて目にしてから、日本で東京で是非映画を作ってみたいと思っていました。日本に来ると、自分が異国に来た異邦人のような気がしてそういうところが好きですし、デザイン面でもディティールを大事にする日本のセンスと自分のフェティッシュな部分がすごく近いんじゃないかと思っています」と日本への思いを語った。

ネオン・デーモン
『ネオン・デーモン』 © 2016, Space Rocket, Gaumont, Wild Bunch

原作・脚本も手掛ける新作『ネオン・デーモン』が生まれた経緯を聞かれると「3年前、朝起きたら自分は生まれつき美しくは生まれなかったんだと感じました。横に居た妻は美しいのに。そんな彼女にジェラシーを感じ、それからこれがホラー映画のいいネタになりそうだと思いそこから始まったんです」と暴露。また、主人公ジェシーを演じたエル・ファニングについて、「彼女がこの映画に参加した時はジェシーと同じ16歳、撮影中に17歳、ワールドプレミアとなるカンヌ国際映画祭の2週間前に18歳の誕生日を迎えています。だから彼女が子供から大人の女性になる道のりをこの映画はある意味パラレルに描いているということもあるんです」と明かし、「女優として本当に素晴らしいと思いますし、(監督とたびたびタッグを組んでいる)ライアン・ゴズリングの女性版だと思っています。エルには、どの男性の中にも16歳の少女が実は住んでいて、この作品は実は僕の中の16歳の少女が扮装した映画なんだよと伝えたら、彼女は『ああそうなんですか』とさらっと言いました(笑)」と絶賛の言葉を贈った。

ネオン・デーモン

イベントでは、タワーレコード渋谷店からレフン監督へサプライズでネームバッジ付きのスタッフエプロンを用意。着用してのフォトセッションではファイティングポーズでクールに決めていた。

最後に映画の公開を待ち望んでいる沢山のファンへ向け「人生でこんなに変わった格好(プラダのスーツにエプロン姿)をしているのは初めてですが(笑)本作の公開時には是非ご覧ください。次回日本に来る時にまたお会いしましょう」とメッセージを贈った。

ネオン・デーモン

その後行われたサイン会にも長蛇の列ができ、熱狂的なファンが各々監督作のグッズを持参しサインと記念撮影を求めていた。ポスタービジュアルのエル・ファニングのメイクを真似たグリッターメイクの女性ファンも出没するなど熱いイベントとなった。

映画『ネオン・デーモン』は2017年1月13日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国順次公開

【CREDIT】
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
出演:エル・ファニング、カール・グルスマン、ジェナ・マローン、ベラ・ヒースコート、アビー・リー and キアヌ・リーヴス
配給:ギャガ

© 2016, Space Rocket, Gaumont, Wild Bunch

 

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