『リトル・ミス・サンシャイン』『サンシャイン・クリーニング』の製作チームが集結した映画『アバウト・レイ 16歳の決断』より、監督を務めたゲイビー・デラルが小物・インテリアに込めた想いを語るインタビューコメントが到着した。
本作は、16歳のトランスジェンダー(FTM)の主人公・レイを軸に、3代に渡る家族の葛藤と深い愛を描く。『マレフィセント』『20センチュリー・ウーマン』のエル・ファニングがトレンドマークのロングヘア―から一転、本当の自分を求め、心も身体も男になると決断したトランスジェンダー(FTM)の主人公・レイを熱演する。共演にナオミ・ワッツ、スーザン・サランドンらが名を連ねる。
本作の監督を務めたゲイビー・デラルは「テーマありきの映画にするつもりはなく、家族の物語にしたかった。小さな家族の中で、子供を育てることの大変さや努力を表す映画に」と、LGBTというテーマではなく家族の物語という普遍的な映画にしようとした想いを語った。
続けて、「撮影したこの家は、狭いし窮屈で誰も賛成しなったけれど、あえてそのシチュエーションが欲しかった」と語り、「(アメリカでは)母親たちが上の階で娘が地下の部屋という場合が多いけれど、それを逆にした。母親たちが下のフロアで、子供が上の部屋に暮らしている。家族が屋上をシェアできる素晴らしい環境。家の中心にある長い螺旋階段をナオミや、マギーが昇っている様子は“人生は難しい”ということと合致しているの」と家族の物語を描くにあたり、家の造りの重要性とこの家に込めた想いを明かしている。
オシャレな小物や、インテリアの色合いなどが目を引く本作について、コスチューム・デザイナーのアージュン・バジンは「ゲイビーやプロダクションデザイナーのステファニーと綿密に話し合い、かなり広い範囲の事柄まで話し合いました。部屋のことや、家がどこにあるのか、といったことまで。多くの映画は家の中で繰り広げられ、家というのは各登場人物の考えを表します。空間の色合いについてなど、カラーパッドについてもたくさん話し合いました」と全体の色彩バランスへのこだわりについて熱く語った。
映画『アバウト・レイ 16歳の決断』は新宿ピカデリーほかにて全国公開中
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