石井裕也が監督を務める映画『町田くんの世界』より、30秒の新予告映像と場面写真が解禁となった。
安藤ゆきによる第20回手塚治虫文化賞受賞作「町田くんの世界」を、『舟を編む』『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』などで知られる石井裕也監督が実写映画化する本作。
これまで実力のある様々な俳優たちと組んできた石井監督だが、今回新たな試みとして1,000人を超える一大オーディションを実施。すべてのオーディションに立会い、監督自らが主演を選考した。その中から演技経験ほぼゼロの超新人・細田佳央太、関水渚の2人を大抜擢。細田が町田一役を、関水が猪原奈々役を演じる。共演に岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、北村有起哉、松嶋菜々子らが名を連ねる。
今回解禁されたのは、地味なメガネ男子で勉強ができず運動神経もまったくないが、全人類が自分の家族と思えるほどの“人を愛する才能”と“人から愛される才能”がズバ抜けていた町田くんの、不思議な魅力が詰まった新予告映像。
涙を流すさくら(高畑充希)に「さくらさんは大切な人だよ」とイケメン発言をしたり、「必死こいて生きても意味ねえぞ!」と怒る氷室(岩田剛典)に「いま一生懸命な顔してる」と切り返す。ジャーナリスト吉高(池松壮亮)が、「やっぱり凄い青年だ!」と叫ぶ姿も映し出され、そんな誰よりもやさしい町田くんが、みんなの世界を変えていく驚天動地の展開にさらなる期待が高まる。
さらに今回、1000人のオーディションを勝ち抜いた主演2人のキャスト発表時のコメントも到着。町田くんを演じた細田は「主人公の町田くんを演じると決まった時は凄く嬉しかったです。と同時に、新人の自分が主演として撮影に臨むことに対し、プレッシャーと緊張が押し寄せてきました。そんな色んな感情が入り混じった中現場に入りましたが、出演者・スタッフの皆さんにたくさん支えられ、皆さんの想いに負けないように食らいついて臨みました」と振り返る。
また、町田くんのクラスメイトの猪原さんを演じた関水は、「本当に驚きましたし、嬉しかったですが、それを超えるほどのプレッシャーと不安がありました。撮影初日に、石井監督が『ビシっとしてないと負けちゃうよ!』と言ってくださって、色々なものに負けないように吹っ切れました」と当時の心境を明かしている。
映画『町田くんの世界』は6月7日(金)より全国公開
(C)安藤ゆき/集英社 (C)2019 映画「町田くんの世界」製作委員会